1. TOP
  2. 風炉先屏風の使い方とは?

風炉先屏風の使い方とは?

 2015/03/13 茶道具
この記事は約 5 分で読めます。 1,654 Views
風炉先屏風

風炉先屏風の使い方とは? 

お稽古でお正客のお役目をしている時、

花入れは?水指は?などとお道具について質問していくと、

とうとう最後まで聞かずに終わってしまうものがあります。

 

見えてはいるけどどうも忘れがちになるもの、

それが風炉先屏風です。

 

私の中で、どうも忘れがちになるアイテムなので、

ちょっと風炉先屏風について勉強してみました。

Sponsored Links

 

風炉とは?

 茶道のすすめ 風炉 釜

風炉先屏風はその名前を見てわかるとおり、

「風炉」の先に置いてある屏風のことです。

 

「風炉」はお茶を点てる際にお湯を沸かす道具で、

わかりやすくいうと、畳の上に置く火鉢のようなイメージです。

 

風炉は通常ご亭主の左前方(お点前によっては正面)にあり、

その風炉の向こう側に、囲うように風炉先屏風が立っています。

 

 

風炉先屏風とはどんなもの

 風炉先屏風

茶室は大きく分けると、4畳半以下の「小間」と

4畳半以上の「広間」に分けられます。

 

風炉先屏風は、4畳半以下の小間には使用されず、

主に広間にて使用されますが、

広間であっても風炉先窓のある茶室の時には使われません。

 

風炉先屏風は形も大きさもまちまちで、

二曲の折りたたみ式になっています。

 

畳が京間、江戸間なのかでサイズも変わりますが、

一般的なものであればだいたい畳一畳分ほどの長さのものです。

 

それを直角に折り曲げて使うので、

ちょうど点前座の道具畳の部分を覆うようになっていて、

お道具を守るような形になっています。

 

高さは低いものから高いものまでありますが、

真台子に茶入れを乗せた高さを限界とするようです。

 

風炉先屏風にも色々種類があり、桑や松などの木の枠縁に

和紙を重ね張りしたものや、木を板状にして作ったもの、

夏のものは葦や網代で作ったものもありとても素敵です。

 

お家元の花押の入った風炉先屏風もあるようですが、

残念ながらまだ一度も拝見できていません。

いつかぜひ拝見したいものです。

Sponsored Links

風炉先屏風の成り立ち

 SONY DSC

室町時代には、お茶はまだ将軍や一部の大名たちのものでした。

書院造の大広間の一角を屏風で囲い、

そこで台子の点前をしてお茶を嗜んでいたことから、

風炉先屏風がその名残になっていると聞いたことがあります。

 

だから風炉先屏風は小間でなく、

広間でのみ使用する決まりが残っているのでしょうか。

 

風炉先屏風は、風炉の火や灰を風から守るという役割以外にも、

亭主がお茶を点てる点前座と他の場を区切る役目をしており、

点前座が特別な場所であることを表しているようです。

 

 

結界とは

 結界 茶道 意味

風炉先屏風とは別に、

場所を区切る役目をする道具の中に、「結界」があります。

 

結界というと、仏教、神道の世界と通ずるものがありますが、

修行の場所と俗世を区別する、または神聖な場所と

そうでない場所を区別するという意味があるようです。

神社仏閣の鳥居や門、橋も神聖な場所を守っている結界の役目です。

 

茶道で言う「結界」とは、亭主畳と客畳が隣接しているときに、

その仕切りとして置くもの、または広間を小間として利用する時とあります。

 

結界の種類は、90cmほどの長さの竹や、

杉の板に装飾を施したり文字をいれたものなど様々です。

 

青楓のような自然の植物の枝を結界代わりにしたお茶会もありましたが、

季節感あふれ、また目を引くので結界の役割もしっかりこなしていました。

 

いずれにしても、お互いが立ち入らない場所としての目印の役割です。

茶道を習い始めたとき、扇子を前にして挨拶するのは、

相手を尊重するが上に必要以上に相手に踏み込まない、

結界の役割があると聞いて、なんて格好いいんだろうと思ったものです。

 

茶道は一座建立、亭主も客もおいしい一服のお茶を飲むために、

心をひとつにして協力するわけですが、

決して入りこみ過ぎない相手の立場を尊重する気持ちがあります。

 

その姿勢を表したものが、茶道の結界のように思えます。

風炉先屏風が風炉先窓のない広間では常に道具畳の向こうにあり、

点前座を表す位置にあるとすれば、

それに対して、結界は、小間・広間に関わらず、亭主と客が

隣接する場合に現れて、その立場を仕切るものということでしょうか。

 

仕切る、区切る、立場を明確にするということでは、

風炉先屏風と結界は似たような役割ですね。

 

 

いままで、風炉先屏風をつい忘れがちでしたが、

調べてみるととても面白い存在だと思いました。

 

あまりにも自然で当たり前すぎて忘れていますが、

実はとても基本的な心構えを教えてくれるものだったのですね。

 

次回のお稽古では、風炉先屏風の意味を意識して

新たな気持ちで接してみようと思います。

Sponsored Links



一日一禅(メールマガジン・週刊)

あなたの疲れた心を軽くする「禅語」をメルマガで紹介するサービスです。
禅の心に触れて身も心もリフレッシュ!

下記のフォームに氏名とメールアドレスを入力して下さい。

お名前  
メールアドレス
※メールアドレスの入力間違いが多くなっていますので確認下さいね。※

 

\ SNSでシェアしよう! /

WABI×SABIの注目記事を受け取ろう

風炉先屏風

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

WABI×SABIの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

小梅

今までフラメンコ、アロマテラピー、英会話と色々な趣味を渡り歩きましたが、8年前、ようやく和のお稽古にたどり着きました。
今まで日本に生きてきて、日本人としての礼儀作法、精神、そして日本文化の奥深さを何も知らずに生きてきたと軽くショックを受けました。
お茶の世界では、まだ卵の内側から殻をつついているくらいのヒヨコですが、これから、細く長く、お茶と付き合って行けたらなと思っています。

この人が書いた記事  記事一覧

  • 日々是好日の意味と禅の心とは

  • 夏の茶花ムクゲの剪定方法と時期

  • 年表で早わかり!茶の湯の歴史まとめ

  • 茶室と水屋の手入れの方法をご紹介!水皿編

関連記事

  • 知ってる?茶入の蓋裏の金箔の意味とは!?

  • 茶道の釜を電熱器にかけるのは大丈夫?

  • 映画『利休にたずねよ』に使われた楽茶碗の感動的なエピソードとは?

  • 中興名物の古井戸茶碗「忘水」と小堀遠州の関係は?

  • お茶会で安心!食籠の扱い方を解説します。

  • 食籠の読み方とは?その歴史を紐解く!