NHKの朝の連続テレビ小説「あさが来た」。
江戸時代末期、京都の豪商の家に生まれた
主人公の姉妹が仲良く琴のお稽古をする
シーンが出てきました。
やんちゃな主人公に対して
お琴の名人の姉はおしとやかという設定で
お琴が当時の女性の嗜みとされていた事が
印象深く語られていました。
当時は、花嫁修行の習い事の一つであった
お琴ですが、
今は演奏する人も少なくなり、
演奏を聴く機会も限られています。
でも、一度は琴を習ってみたいと
思う方も多いはず。
お琴の教室の探し方、
気になる月謝などを
調べて見ました。
琴教室ってどうやって見つけるの?
どんな習い事でも、
まず役に立つのはインターネット。
「琴 教室」という単語に、
地域に関するキーワードを入力して検索すれば
いくつか候補が上がってくるのでは
ないでしょうか。
ただ、先生が自宅で開催している教室が
多い事もあるのか
ホームページを持っている
琴教室は数は多くないようです。
なかなか、自分の通いやすい教室が
見つからないかもしれません。
そんな時にオススメは、
和楽器を扱っている楽器店に
「琴の教室を紹介してください」
と問い合わせること。
楽器店自身が、
初心者向けの教室を開いている事も
あります。
また、楽器店は、楽譜や楽器の販売などで
琴の先生方と何かとお付き合いがあるので、
近所の教室の情報も豊富に持っているはずです。
まずは、楽器店に問い合わせてみましょう。
また、琴の講座を開設している
カルチャーセンターも多数あります。
他にも自治体の公民館などで、
教室を開催している先生もいますね。
初心者の方は、
先生のお宅に伺うよりも、
カルチャーセンターや公共施設の方が
敷居が低くて、通いやすいのではないでしょうか。
教室の雰囲気って流派によって違う?
琴には、生田流と山田流の
二大流派があります。
演奏に対する考え方が異なるので、
自分の好みに合う流派を
選ぶことが大切ですね。
教室の雰囲気については、
流派よりも
教える先生や共に学ぶ生徒さんの影響が
大きいでしょう。
優しい先生なら、
和気藹々とした雰囲気で楽しく
稽古ができるでしょう。
厳しい先生なら、
生徒同士で切磋琢磨し
技を磨く事ができるかもしれません。
演奏スタイルにこだわりがなければ、
相性の良い先生の教室を
選ぶのが良いでしょうね。
生田流
江戸時代、京都で活躍した生田検校を
祖とする流派です。
生田流では、四角い爪の角爪を使います。
角を有効に使うため、琴に対して
左斜め約45度に構えて座ります。
音楽の特徴として、独奏曲で技巧が
発達していると言われています。
山田流
山田検校を祖とする流派で,
江戸を中心に発展しました。
山田検校は、河東節などの
浄瑠璃の曲風を取入れた
箏曲を作り出しました。
そのため、今も歌曲が多いのが山田流です。
山田流では、丸爪を使い、
琴の正面に座って演奏します。
流派によってお月謝は変わってくるの?
流派によってというよりも
教室の場所、稽古の回数、時間、
そして個人レッスンか集団レッスンかで
お月謝の金額は変わってきます。
子供に習わせたいけど、お月謝はどれぐらい?
出典:http://www.saidaizi.okayama-c.ed.jp/wordpress/
どんなお稽古事でも、
子供のうちから始めるに
越したことはありません。
子供向けの琴教室を開催しているところは
数多くあります。
子供が興味あるなら、
ぜひ通わせてあげたいですね。
都心部のお琴教室の例です。
幼児(30分)
月3回 3,000円
小学生・中学生(30分)
月3回 6,000円
高校生(30〜40分)
月3回 8,000円
となっていました。
大人より割安の月謝設定に
なっているようです!
大人からでも習えるの?お月謝はどれぐらい?
もちろん、大人からでも琴は学習できます。
気軽に始めたいというのであれば、
グループレッスンがお勧め。
「初心者クラス」を選べば、
爪の使い方、座り方と
琴の演奏方法を一から教えてもらえます。
そして、 一緒にお稽古して
励まし会える仲間も見つかりますね。
その上で、「もう少し専門的に学びたい」
「もっとお稽古したい」となれば
個人レッスンを受けるのが良いでしょう。
大人の琴教室でも、
月謝がそんなに高い訳ではありません。
例えば、東京都内のとある教室ですと
個人レッスン(30〜40分)
月3回 10,000円
グループ(40〜50分)
月2回 6,000円/1人あたり
という設定でした。
また、都心部のカルチャーセンターの
琴教室は
週1回3ヶ月(全12回)で
5万円程度の月謝です。
さて、その他に気をつけなければならないのが、
お月謝以外の費用がいくら必要かということ。
発表会を開催するとなれば、
それなりの費用負担を求められます。
また、琴も家元制度がありますので、
免状などをいただくとなると
その都度、安くはない費用が発生します。
まずは、一度、教室に足を運んでみて、
教室の雰囲気を確認するとともに、
月謝、発表会の開催頻度、その他にかかる費用
など、気になることは、
事前に先生に確認しましょう。