今、日本で転職しようとすると、
必ず提出を求められるのが履歴書です。
そして、「履歴書の書き方」がテーマの本が
数多く出版されています。
決められたフォーマットの中で、
自分の履歴や人柄を
アピールしなければならないので
その書き方にはコツがいるのです。
履歴書には資格欄がありますが、
華道の免状や資格は記載した方が
良いのでしょうか?
履歴書に書いたことで合否が決まるとなると
悩みますよね・・。
華道の資格は流派によって違う?どれくらいの種類があるの?
出典:http://blog.goo.ne.jp/takuju_n
そもそも、華道など、日本の伝統的な稽古事では、
「あなたは、このレベルの技を使って良い」
と段階的に家元にお許しを得る必要があります。
これが、家元制の特徴で、
家元は、この許可を与える権限を持つことで
多くの門人を組織化して、
自らの流儀を維持しているのです。
この「●●をして良い」という免状が
資格にあたります。
この段階は各流派で異なり、
呼び名も全く違います。
ただし、どの流派でも
「人に教えても良い」というポイントが
明確に定められています。
池坊は 脇教授三級
小原流は准教授
草月流は4級師範
から人に教えることができます。
ただし、人に教えることができるようになっても
それが最終到達点ではありません。
どの流派にも、さらに上位の資格が用意されています。
それだけ、華道の世界は奥が深いのです。
華道の資格を活かしたい!履歴書には書いても良いの?
花にまつわる仕事、
日本の伝統文化に関わる仕事なら、
華道が直接仕事に結びつくので、
履歴書には絶対に記載するべきですよね。
この場合は、たとえお免状のレベルが低くても
「勉強中です」と
アピールできます。
花や日本の伝統文化と直接関係ない仕事の場合
履歴書の趣味欄にさりげなく記入するのが
よいでしょう。
「最近、日本の伝統文化に興味を持っていて」
と、面接時の会話のきっかけづくりになる
可能性もありますね。
履歴書に書く際の注意点は?
華道の免状は、履歴書の資格欄に
記載するべきでしょうか?
基本的に、応募する仕事に
直接関係のない資格であれば
趣味の欄に記載した方が無難でしょう。
英検や簿記などは2級以上なら履歴書に記載するが
それ以下だと、書かない方が良いと言われています。
つまり、初心者レベルの資格を書いても
「それしかアピールポイントないの?」
と思われてしまうということです。
師範、教授といった
「人に教えられるレベル」のものなら、
例え応募した仕事と直接関係なくても
資格欄に記入しても良いでしょう。
人に教えられるほどに、一つのことを極めることは
どんな仕事にも共通して求められる能力です。
自信をもって、アピールしていきましょう。
人に教えられるレベルまで到達してない方は、
趣味欄に記入しましょう。
ただ、その場合も、ただ「華道」と書くのではなく、
「稽古歴●●年」などと記載しましょう。
資格の名称を書いてもいいのですが、
その流派の関係者以外は、
どの程度の資格なのかわかりません。
それよりは、「●年稽古しました」という方が
伝わりますよね。
履歴書を書くことも、花をいけることと同じです。
華道も飾る場所に合わせて、花器を選び、
手元にある花材を組み合わせて
一番美しく見えるようにいけますよね。
履歴書も提出する相手に合わせて、
書くべき資格や趣味を選び、
一番アピールすると思われる内容を
記載していきましょう。