日本の伝統的ないけ花の手法を基礎に
現代的な生活の中でも楽しめる華道が、
小原流です。
人気のある流派ですから、
小原流でお稽古したいという方も
多いと思います。
その特長や資格をまとめてみました。
華道小原流の特徴や家元を紹介!流派との違いは?
出典:http://www.ohararyu.or.jp/ikebana.php?action=index
小原流は、明治時代に創られた流派です。
1895年に池坊の門弟であった小原雲心が、
広い水盤に剣山を置き、
花を盛るようにいける盛花を考案して、
池坊から独立しました。
明治に入り、日本人の生活様式が変化すると
それまで主流であった、床の間に飾るための
背が高く直線的ないけ花とは異なった
テーブルの上に飾れるような花のいけ方が
求められてきました。
そこで、小原雲心は、
面を活かした盛花様式を考案しますが、
当時の伝統的な生け花の流派からは
認められませんでした。
しかし、洋花を取り入れるなど、
西洋化した生活に適した雲心の盛花は
当時の一般大衆に浸透していきました。
また、雲心はその教育方法も近代化しました。
師匠と弟子で1対1で指導する方法から、
集団的指導を取り入れます。
また、男性しか認められていなかった教授職を
女性にも開放しました。
小原流の盛花は、低く、こんもりといけるので、
テーブルの上、玄関などに
気軽に飾ることができ、
現在の生活スタイルにも適した
いけ花といえるでしょう。
現在の小原流の家元は、
5世の小原宏貴氏です。
3歳の時に父親である4世(追贈)夏樹氏が逝去し、
6歳の時に祖父の豊雲も他界して
5世の家元を継承しました。
しばらくは、幼い宏貴氏に代わり、
叔母の雅子氏が家元代行として
小原流を支えてきました。
宏貴氏は大学を卒業後、
家元としての活動を本格化させ、
2012年に初の個展を開催します。
以降、若くイケメンの華道家元として
注目を浴びているので、
ご存知の方も多いのではないでしょうか?
小原流に資格はあるの?お免状とは違う?取り方は?
出典:http://saika-f.blog.so-net.ne.jp/
小原流は、学習する内容がカリキュラム化されており、
必要な単位数も定められています。
通常1回の稽古で1つの単位が取得できます。
必要な単位を全て修了すると、
資格を取得できるというシステムが
とられています。
最初は、 初等科で基本を学び、
続いて、本科でその応用を学習します。
本科が修了すると、師範科に進みます。
師範科は1期、2期とあり、
盛花のテクニックや
花のコーディネート方法を学びます。
その次が、いよいよ、准教授です。
入門してから、月3回のお稽古を続けると
2年で准教授の資格をとれます。
准教授の資格をとれば、
人へ教えることもできますが、
実際に教えられるかというと、
まだまだ、お稽古が必要。
その後、専門性を高めるためのプログラムも
準備されており
最高位の資格をとるには、
20年はかかるそうです。
小原流には師範と准教授がいる!?それぞれの違いは?
師範というと、先生という意味がありますが、
小原流では、師範の資格では、
人に教えることができないのです。
准教授の資格まで取れば、
人に教えることが許されます。
師範は、准教授へのステップの段階なのです。
初心者はどうやって教室を探すの?
出典:http://bschool.ohararyu.or.jp/index.html
小原流の公式ホームページには、
全国の小原流の教室が掲載されています。
地域別に掲載されていますので、
自宅、勤務先の近くで通いやすい
教室が見つけられますよ。
それぞれの教室に、お稽古の日時、
月謝等の情報が掲載されています。
体験レッスンを受け付けている教室もあるので、
まずは、気軽に出かけてみるのが
よさそうですね!