茶道のお稽古を長く続けていると、
京都のお寺、名古屋の美術館・・・
全国各地の茶会に出かけてみたい〜
と思うものなのです。
お茶会にはやはり着物で出席したい!
となると、荷物は大きくなりますが、
着物に必要な一式を持って旅に出かけます。
そんな旅に何度も出た経験からすると、
着物一式を持ち運ぶには風呂敷が
とても便利なのです。
着物の持ち運び方のポイントをお伝えしましょう。
着物の持ち運びには風呂敷が便利!その使い方は?
着物の持ち運びに風呂敷が便利といっても
風呂敷包みのまま持ち運ぶのではありません。
着物を風呂敷に包んだ上で、スーツケースや
キャリーバッグにしまって持ち運ぶと
シワを防げるのです!
着物が入る風呂敷のサイズは?
二巾といわれる、一般的な約70cm四方のものは
用意しましょう。
二四巾と言われる、90cm四方の風呂敷ならば、
余裕を持って着物を包むことができます。
一番は、木綿の90㎝四方のものが
お勧めです。
しわになりにくい風呂敷用のたたみ方とは?
特殊なたたみ方をする必要はないんですよ。
ただし、風呂敷に乗せるときに
ちょっとした工夫が必要です。
風呂敷の上にたたんだ帯を置き、
その上に、着丈の半分に折った着物を載せます
続いて、長襦袢を載せて、その上に、
小物類を平たく並べます。
その小物をくるむように、長襦袢を二つ折りにして、
その上から着物のをかぶせて折り返します。
そして、風呂敷を縛って固定させます。
着物を外側にして小物類を包むことで、
着物に余分なシワができるのを
防ぐことができます。
小物は洗濯ネットや巾着に入れると整理が簡単!
腰ひも、コーリンベルト、帯揚げに帯締め、足袋と
様々な小物も必要になります。
家では引き出しにしまっておけば良いですが、
旅先に持って行くとなると、バラバラと散らかってしまいがち。
巾着に整理して入れて持ち運ぶと便利です。
適当な大きさの巾着がない・・という場合、
意外と使えるのが洗濯ネットです。
中身も見えるので、何をどこにしまったか
一目瞭然ですね!
風呂敷ごと紙袋に入れると持ち運びしやすい
出典:http://greens.st.wakwak.ne.jp/906009/index.html
旅先に着物を持ち運ぶのでなくても、
着付けをしてもらう時や
着物を洗いに出す時など、
ちょっと出先に着物を持ち運ぶときは
大きな紙袋でも十分です。
ただ、綺麗にたたんで紙袋に入れても、
着物だけでは、丸まってしまったりして、
シワがついてしまいがちです。
一度、風呂敷に包んでから紙袋に入れることで
埃よけにもなりますし、
着物も丸まらずに余計なシワを防ぐことができます。
雨が心配なら上からビニールをかければOK
雨は絹の着物の大敵!
雨に濡れたら、すぐにシミになってしまいます。
持ち運ぶときに雨が心配なら、
風呂敷の上に、大きめのビニルをかけましょう。
小さめのビニル袋に、一つ一つ着物・帯と
しまうのは面倒くさいもの。
クリーニングに出したときにもらえる
大きなビニルを一つ用意しておくと
便利ですよ。
風呂敷以外にも!他の着物の持ち運び方は?
現代は様々な便利なバッグがあって
着物を持ち運ぶ際に、
わざわざ風呂敷を使う必要はありません。
今時の、着物の持ち運び方をご紹介します。
専用の和装バッグ(着物かばん)はやっぱり便利
着物だけ持ち運ぶのであれば、
着物バッグが一番便利です。
着物1セットがしまえる丁度良い大きさで、
固定するためのベルトや小物を入れるポケットなど、
着物をしまう為に必要なものが 揃っています。
着物バッグにきちんと詰めれば、
シワにもなりにくいですね。
着物バッグの活用方法は、
着物バッグの入れ方!きれいでコンパクトに持ち運ぶ方法とは
をごらんください。
専用ではないキャリーバッグやスーツケースでも大丈夫?
もちろん、大丈夫です!
旅に出るときは、
着物だけを持っていくわけではありません。
旅先での洋服での着替え、洗面道具や小物類なども
持っていかなくてはなりませんね。
キャリーバッグやスーツケースに
着物と他の小物を詰め込む必要があります。
キャリーバッグやスーツケースにしまう時のポイントは
平たく詰めて、周囲に隙間ができないようにギシギシに
詰め込むこと。
前述の通り、風呂敷に着物一式を包んで
バッグにしまった上で、ベルトで固定しましょう。
周囲に隙間ができる場合は、Tシャツやタオルなど
シワになっても良いものを丸めて詰めて
着物が動かないようにしましょう。
こうすれば、ちょっとした長旅でも
着物がシワになることはないですよ。
もちろん、宿に着いたら、すぐに
ハンガーにかけておきましょう。
たとう紙ごと持ち運びするのはNG?
しっかりした紙のたとう紙に包んだまま
折りたたまずにバッグに入るのでのであれば、
着物がシワになりにくいのでお勧めです。
ただし、たとう紙は保管用のものです。
嵩張りますし、たとう紙で包んだまま
折りたたむと、かえってシワになってしまいます。
大きなスーツケースに、しっかりしたたとう紙で
折りたたまずに入る・・という場合でなければ、
たとう紙は外して、風呂敷で包んでしまいましょう。
さて、これで、着物の持ち運びも怖くないですね!
旅先での着物姿に、ぜひ、チャレンジしてください!