最近は、男性も着物を楽しむ方が
増えてきました。
ただ、気慣れないためか、
どこか着崩れていたり
コーディネートのバランスが悪いことも・・。
メンズの着物のシーン別のコーディネート、
そして、素敵な着こなし方をご紹介しましょう。
メンズ着物にはどんな種類がある?着用シーンは?
洋服と同じで、着物にも種類があり、
TPOに応じたコーディネートをする必要が
あります。
着物の種類別に、着用シーンをご案内します。
普段着用の着物
50年くらい前までは、仕事から帰ってきた男性は
家では着物に着替えて、くつろいでいました。
サザエさんのお父さん、波平さんは
家では着物姿ですよね?
夏は浴衣。 春・秋は木綿の着物、
冬はウールの着物が普段着の定番です。
下には通常は長襦袢を着用しますが、
普段着なら半襦袢とステテコでもOKです。
帯は、角帯。
あるいは、柔らかい幅広の兵児帯でも
よいですね。
外出用の街着・おしゃれ着
男性の着物の格は、色羽二重が一番上位。
続いてお召、紬という順番になります。
普段の外出着でしたら、紬で十分。
角帯を締めて、羽織も合わせれば、
ちょっとした場所には出かけられますよ。
合わせる足袋は黒や紺が一般的ですね。
正装用の礼装・略礼装
男女問わず、正装の着物では、
紋がついています。
黒の羽二重で、染め抜いた五つ紋付きの
長着と羽織に、
縞柄の仙台平の袴をつけた服装が
最上の格の着物です。
小物にも気をつかう必要があります。
羽織の紐は丸組みで色は白。
袴の紐は十文字に結びます。
そして、足下は白の足袋です。
ただし、このような正式な礼装は、
今では、結婚式の新郎や親族しか
身につける機会はないでしょう。
さて、ちょっと改まった席に出る時は、
お召しの長着、紋が入った羽織に
袴をつければ準礼装の扱いです。
この場合も、足袋は白のものを身につけます。
羽織に紋が一つ以上ついていれば
礼装の扱いになります。
男もかっこよく着こなしたい!メンズ着物の粋なコーディネート
出典:http://blog.goo.ne.jp/otokokimono/
シーン別の基本の着物を確認したところで、
季節別の粋なコーディネートを
見ていきましょう。
鍵となるのは、小物ですよ!
夏祭りの浴衣デートコーデ
浴衣は、初心者でも気軽に着られる着物です。
夏の夕方、彼女と浴衣で揃えて散歩したり
花火大会に出かける姿は素敵ですよね。
男性の浴衣は、紺色や鼠色など濃い色が
多いですが
麻素材で白っぽい柄を着こなすと
粋な印象になります。
そして、小物にも注意。
浴衣は物を入れる場所が限られるからといって
財布や携帯電話を握りしめて歩いているのは
ちょっと格好悪いですね。
和素材の巾着や信玄袋を持って、
帯に団扇を指したりしていると
着慣れた風情で粋に見えますよ。
お正月の初詣コーデ
出典:http://www.otokokimonokato.com/blog/
お正月といっても、上司や仲人の家に
挨拶に・・という場合でなければ、
礼装をする必要はありません。
紬の長着と羽織がオススメですね。
初詣で、忘れてはいけないのは、寒さ対策です。
洋服のように、セーターやダウンジャケットを
上に重ねて着ることができないので、
下着に暖かいものを身につけましょう。
足下にヒートテックのスパッツを履けば
初詣で長時間並んでも、
冷えてくることはありません。
最後に、トンビコートを羽織って、
マフラーを巻けば、
とても粋に見えますよ。
歌舞伎やお芝居を観るお出掛けコーデ
歌舞伎は、日本で一番着物を着慣れた男性である
歌舞伎役者が大勢いる場所です。
観客の男性も、
負けじとオシャレしていきたいところ。
お召しの長着に羽織の
スタイルはいかがでしょうか。
お召の場合は長着と羽織の色を
少し変えるのがおしゃれです。
男性の着物は、女性の着物ほど、
柄が豊富ではない分
色の組み合わせが腕の見せ所。
また、羽織紐をちょっと変わったものにするだけでも
オシャレ度がグンと上がりますよ!