今年の夏は浴衣で花火大会、
秋には友達の結婚式。
着物を着る機会ができたけれど、
ショートヘアだと着物にあわないかな…
ロングでないとヘアが決まらなそう…。
いいえ。そんなことはないですよ。
かくいう筆者は成人式の時に
ベリーショートで振袖を着ました。
成人式に着物を着ることを失念していて、
一年後に成人式だというのにうっかり
ショートにしてしまったのですが、
美容師さんは微妙な顔をしながらも
ワックスやスプレーでスタイリングして
縮緬の玉飾りと布飾りで アレンジして
くれました。
当時は、着物に向けて髪を伸ばすのが主流
でしたので
ロングヘアのアレンジは豊富でしたが、
着物に合うショートヘアのアレンジが得意な
美容師さんは少数でした。
今はもっと自由に楽しめる時代ですから
マニッシュショートやボブスタイルも
着物に似合うヘアアレンジがたくさん
ありますよ。
ショートヘアでも着物に似合うアレンジはできる?
いくつかポイントを押さえれば、
ショートヘアもボブスタイルも
着物に似合うヘアスタイルがつくれます。
ヘアアレンジのポイントは、
どんな髪の長さの場合も
素の髪のままにせずにミストやワックス、
スプレーなどを使って髪の表面を
整えることです。
ナチュラルやラフに仕上げたいときも、
ミストやスプレーで艶をだすと
着物に似あいやすくなります。
ショートの場合
- 片側でもいいのでサイドを
すっきり見せる - トップなど最低1ヶ所にボリュームを
持たせる
ボブの場合
- 襟足3センチくらいの長さがあれば、
あげてすっきり見せる、
またはショートと同じように
片側でもいいのでサイドをすっきり見せる - トップやバックにボリュームをだす
- ダウンスタイルにするときは
ワックスなどで毛束感をだす
などです。
結婚式や披露宴などに出席するときは
毛先を散らしたり遊ばせたりせずに
上品に内向きにアレンジすることを
お勧めしますが、
ゆかたや着物でデート、
お友達とおでかけなどなら遊び心を
だしてOKですよ。
髪飾りで着物とトータルコーディネートも
ショートからボブの長さのヘアアレンジは、
ロングヘアの正統なアップスタイルとは
また違った楽しみ方があります。
着物は、洋服よりも圧倒的に布の面積が
広いので
髪にボリュームを出してバランスを
とりたいのですが
ショートヘアでは、
髪飾りに適度なボリュームのあるものを
使うことで着物とのバランスをとることが
できます。
さらに、着物と同じ素材や、
着物の柄と同じモチーフ、
同系統の髪飾りを使ってヘアアレンジすると
ヘアと着物に一体感が生まれるので
トータルコーディネートの完成!
にすることができます。
これをやってしまうとミスマッチ!
そんなNG例もあげておきますね。
NG例①着物:現代風×髪飾り:古典
薔薇にラメなどの現代的な着物に
舞妓さんが使うような古典的な
つまみ細工の簪をコーディネート
NG例②着物:伝統×髪飾り:洋風現代
古典的な加賀友禅の着物に
チュールレース使いの造花や
ラメラメのリボンの髪飾りを
コーディネート
NG例③着物:カジュアル×髪飾り:礼装用
軽やかなゆかたに振袖向きの
縮緬細工の下がり簪をコーディネート
トータルバランス次第でミスマッチにも
ちょっと上級なコーディネートにも
なります。
髪飾りは色、柄、素材、季節感が
着物とマッチするかを意識して
選んでみてくださいね。
ショート~ミディアムさん向け!簡単アレンジを画像で紹介
カンタンな解説付きでヘアアレンジの画像を
見ていきましょう。
ワックスなどで動きと毛束感をだして
片側耳をすっきり見せ
耳の後ろに髪飾りをします
イヤートゥイヤーで分けて
フロント側をひとまとめにします
その上にバック側の面を整えながら
かぶせていきます
巻き髪にしてからサイドを編み込みにして
毛束感と艶をだします
襟足もすっきりさせます
耳の後ろに髪飾りをつけます
ミディアムヘアで本格アップ
トップからバックに分けてから
右のブロックをひとまとめにして
そのうえに左ブロックを面を整えながら
かぶせます
ハードタイプのスプレーでおくれ毛なども
すっきりタイトにおさえます
トップとバックにボリュームを
もたせたタイト&ふんわりアレンジ
襟足をすっきりさせてから
バックを少しづつねじりながら散らして
すき毛を入れたトップをかぶせます
ショートヘアでできる本格アップに見える
セットアップアレンジ
カラーなどで巻いてから逆毛をたて
襟足は上向きセンターへ
サイドもセンターへ
トップはふくらみを持たせてバックへ
ピンとハードスプレーで整えながら作ります
いかかでしょうか。
ショートからミディアム、ボブスタイルは、
正統派に見えるセットアップもできますし
ふんわりかわいいスタイルも自由にできます。
ショートやミディアムヘアは
意外にアレンジの幅が広いので
いろいろ楽しんで、似合うアレンジを
見つけてみてくださいね。