歌舞伎の公演は、
歌舞伎座のある東京でばかり
行われるのではありません。
名古屋、大阪、京都、博多では
定期的に公演が行なわれています。
10月〜12月の公演は、
顔見世公演と呼ばれ、
名古屋・東京・京都の3つの都市で
興行されます。
歌舞伎の顔見世公演を名古屋で見ることは出来る?
出典:http://www.shibajaku.com/blog/20151002blog01.JPG
顔見世公演は、毎年恒例の行事ですね。
幹部俳優が出演し、
伝統的な演目が上演されます。
名古屋でも、毎年10月に
顔見世公演が行われます。
毎年、御園座で上演されていましたが、
現在、御園座が工事中のため、
日本特殊陶業市民会館で
開催されます。
顔見世は何月に行われるの?
顔見世は毎年恒例で
10月が名古屋、
11月が東京
12月は京都
で開催されます。
チケットの購入方法は?毎年入手困難なの?
京都の南座は、客席数が少ないので、
チケットを取るのが難しいことはありますが、
名古屋の御園座、東京の歌舞伎座は
劇場も広いので、入手困難ということは
ありません。
ただし、人気の俳優が出る公演では
いい席のチケットは
ファンの方が早くから確保してしまいます。
リーズナブルな席は、数が少なく、
また、何度も通う方はこの席を押さえるので
歌舞伎の場合は、安い席から売り切れる
傾向があります。
いい席、リーズナブルな席を取りたいなら、
チケット発売早々に申し込む方が良いでしょう。
歌舞伎の顔見世ってどんな意味があるの?
出典:http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/002/756/29/N000/000/034/146387346601302424177_DSC_4915.Jpg
江戸時代、芝居小屋は、役者との間で
1年毎に出演契約を締結していました。
現代のプロ野球と同じで、
球団(芝居小屋)を移籍する
選手(役者)も数多くいました。
芝居小屋も客を呼べる人気俳優は
高額の契約金を出してでも呼び寄せたのです。
そして、新たに出演が決まった役者を
まとめて披露するのが
「顔見世公演」なのです。
「来年はこの役者メンバーで
1年間公演を行います」
と役者をお披露目するのが目的で、
12 月に催しました。
なぜ、12月なのでしょうか?
12月は、日も短く、寒いので客の出足が悪く、
また、金銭的にも何かと物入りで
観客が減る傾向がありました。
そこで、観客を呼び込むために、
来年の出演契約俳優をズラリと並べて、
人気のある演目を上演して、
客を呼び込んだのです。
現代は、歌舞伎役者が1年毎に劇団を
移籍するということがありませんので、
顔見世と言っても形式化し、
幹部俳優が共演し、
伝統的な演目を演じる公演となっています。
顔見世公演は、恒例で、
10月が名古屋、11月が東京、12月が京都で
開催されるのですが、
月毎に出演者も異なりますし、
演目もそれぞれ異なります。
日本で一番人気の顔見世公演とは?
出典:http://www.wajuku.jp/index.php/archives/9197
歌舞伎発祥の地である
京都の南座の顔見世は、
独特の雰囲気があります。
11月に「招き」と呼ばれる
役者名の書かれた看板が
劇場入口に上がると、
それだけで京都の冬の風物詩として
ニュースになりますね。
また、「花街総見」と言って、
各花街ごとに、芸妓さん、舞妓さんが
一斉に観劇に訪れる日があります。
舞台に負けず劣らず、
客席も華やかになる1日です。
芝居の演目数も多く、
終演が11時近くなることも・・。
それでも、この南座の顔見世の雰囲気を
味わいたいと、
全国から多くのお客さんが
集まってくるのです。