着物の草履の選び方！履きやすく歩きやすいポイントとは？

着物を着慣れている方でも、長時間草履を履いていると
足が疲れてしまいますね。

また、着物と帯をバッチリあわせても、
草履が合わないとせっかくの着こなしが
台無しになってしまいます。

自分にのサイズコーディネートにあった草履を
選んでみませんか？

着物の草履の選び方！着用シーン別に紹介

着物の格に合わせて、
草履も選ぶ必要があるのです。

草履と着物のコーディネート考えてみましょう。

留袖を着て、親族の結婚式に出席する場合、
草履も礼装用のものを選ばなくてはなりません。

草履の底が厚いもの、つまり高さが高いものの方が
格が高いと言われます。

礼装用は、白っぽい地（金・銀など）に
鼻緒も金や銀の糸が入った佐賀錦などが
多いようですね
黒など濃い色目の地色の草履は避けた方が
無難でしょう。

準礼装の場合も、礼装と同様
白っぽい地に
鼻緒が金糸銀糸のものがよいですね。
無地のエナメルのものもお勧めです。

普段着の場合は、まず、
色のコーディネートを楽しみたいですね。

草履の専門店にいくと、
様々な種類の草履が取り揃えられています。

台と鼻緒をそれぞれ選んで
組み合わせることができるので、
着物にあわせて、
自分の好きな色・柄でオーダーするのがよいでしょう。

また、夏は、見た目も履き心地も涼しく、
麻など天然の植物繊維で編み上げた草履もあります。

着物は色々とあつらえても、草履は後回しになりがち。
慌てて手に入れて
「気に入らなかった」とならないよう、
選び方もしっかり考えておきましょう。

まず、靴と同様で、底が固いと疲れてきます。
衝撃を吸収するようなクッションが入った素材の台が
最近は売り出されていて、おすすめです。

鼻緒も少し太めで、クッションが入ったものの方が
擦れて痛くなることもないですよ。

私は、甲高なので、
とにかくしっかり草履を選ばないと
鼻緒と甲が擦れて、靴（草履？）擦れが
できてしまうのです。

かかとが台の端から１cmほど出る程度が
ちょうどいい大きさです。

楽だからと・・大きめの草履を選ぶと、
かえって歩くときに引きずるようになって、
姿も悪く、また、
着物の裾を汚してしまうこともあるので
注意が必要です。

鼻緒を後から取り付けるタイプの草履は、
取り付け方で調整できます。
甲高の人はお店で相談してみるのがよいですね。

気を付けなくてはいけないのは、
草履とバッグの格を合わせるということ。

礼装・準礼装のときなら、
バッグも和装用のもので、
金糸・銀糸が入ったものがよいでしょう。

普段着の場合は、バッグも和装用のものに限定せず、
コーディネートを楽しみたいですね。

草履と似た履物に下駄があります。
草履は、そこが平なのに対し、
下駄は、底に歯がついていて、
歩くと「カランコロン」と音がするものです。

下駄は、浴衣の際に裸足で履きますし、
カジュアルな用途のものです。

草履に似たもので、「雪駄」というものもあります。

草履の台に芯が入っておらず、台の裏に
直に象革底を張った履物です。
女性用もありますが、男性ものが多いですね。

さて、草履の素材なども年々進化しています。
前述のように、歩いても疲れないような
クッション素材を底に使っているものも
でてきました。

厚底草履といって、高さが8㎝程度あり、
底の部分に柄が入ったようなものもあります。
振袖の際など、思いっきり華やかに
着物を楽しむときに着用します。

また、雨用のカバーや雨用の草履もでてきています。
草履も１足あれば十分と思わず、
用途や色別に何足か用意して、
着物とのコーディネートを楽しみたいですね。