初めて着物を着る方、これから着物を着る方。
教えてくれる方がいないと、何が必要で、何がいらないか?
全く分かりませんよね。
それに、着物教室があってもちょっと、躊躇しまいますね。
そこで、
初心者でも、着物の名前や部位について、
わかり易く説明しつつ紹介しますね。
それから着物に必要な物を揃えていきましょう。
裄や振りってなに?着物の部分の名前を解説!
着物には着物専門の用語あり、普段の生活でも中々使われないので
分かりにくいですよね。
よく耳にする【衿】【裄たけ】【振り】【身丈】
など聞いた事はありませんか。
着物を着付ける時、または仕立てる時に良く出てくる言葉なので、
覚えて置くと良いでしょう。
首回り
【衿】:または【地衿】とも言います。掛衿と区別するためと
首の周囲を囲み胸元の前で交差する細長い部分。
【掛け衿】:または【共衿】とも言います。
衿の汚れを防ぐに地衿の上に付けます。
腕回り
【袖】:腕を覆う筒状の部分
【袖口】:袖から腕を出す開口部
【身八口】:女性と子供の着物の脇の開口部
【肩山】:衣服の肩の一番高い部分
【袖山】:袖の上端部
【振り】:袖付けの一番下から袖下まで開いた部分
寸法の名称
【身丈】:肩山から裾までの丈
【裄】:肩幅から袖幅までの寸法
ここまでが、着付けや仕立ての時に出てくる名称です。
着付けに必要な小物の名前をすべて紹介!
着物を着付けるに必要な小物と下着があります。
・腰ひも3本(着物ベルト2本)・伊達締め2本・帯板(帯の前面を整える)
・草履・足袋・和装ブラ・長襦袢
・肌襦袢と裾除け(着物用の下着なければ、浴衣用の下着でも可能))
・衿芯(長襦袢の衿に芯として使う)・衿止め(着物を着る時に衿の位置を固定)
・着物ベルト(襟元の着崩れ防止)・帯枕(帯の後面でお太鼓など作る)
など最低限、着物を着る時に必要な物です。
着物を着こなすと、自分の好みや使いやすさが出て来ますが、
それまでは、まとめての購入をおススメです。
女性用着物の種類にはどんなものがあるの?
着物と言っても色々な種類がありますが、
その中で【染め着物】と【織着物】の2種類あります。
【染めの着物】
「後染め」は真白な糸を織って反物にしてから柄や模様付けた物
色もデザインも自由が利き、
柄付けも華やかで豪華な着物に仕上げます。
【織の着物】
「先染め」は先に糸を染めてから織る方法と言われ、
普段着や仕事着などが主です。
【絣・格子・縞】といった素朴な織りが中心に、
今は趣味の着物としても注目の的です。
さらに大まかに種類別すると、礼装用から外出着に普段着と分かれます。
礼装の着物【留袖】【振袖】
お洒落着【訪問着】【付け下げ】【色無地】【小紋】
普段着【紬】【木綿】【ウール】
と【格式】によって分かれます。
少し特別なシーンのこの着物の名称はなに?
特別な時に着る着物と言ったら、婚礼衣装ですよね。
他の着物と違うのは、
結婚式だけ着物ですから、女性なら憧れますよね。
でも、花嫁衣装も定番の白無垢以外にもいくつか種類が
ある事は知っていましたか?
知っているようで知らない花嫁衣装にどんな着物があるかのか、
ちょっと覗いてみましょう。
結婚式での花嫁衣装
結婚式と言えばホテルか神社ですが、今はお寺でも出来るんですね。
その時に、着る着物は【白無垢が式服】になります。
その中でも、【色打掛】や【引き振袖】も選ぶことも多く見かけますね。
【白無垢】:神前式の式服なので、打掛から掛下まで全て白で統一。
【綿帽子】と【白無垢】と組み合わせは、挙式の時だけですが、
時には角隠しとも合わせる事が出来ます。
【色打掛】:赤や金など白以外の色を用いている打掛ですが
その魅力は、何といても華やかさがですね。
羽織るの一般的ですが、【色打掛の綿帽子】ありますよ。
【引き振袖】:別名【お引きずり】と呼ばれ、かつては武家の婚礼衣装。
裾を引いた振袖に色も種類も豊富で、今は人気があります。
お宮参りで赤ちゃんに掛ける着物
お宮参り初着(産着)には、
赤ちゃんの健康と健やかに育ってほしいと
祈りが形になって表している事は知っていましたか?
女の子は優しく美しく
男の子は凛々しく逞しく
親の願いを込めて現わしているんです。
そんなお宮参り産着も男の子と女の子と違いますね。
男の子、兜や鷹に龍の柄など最もポピュラー。
女の子、御所車や手毬、小鼓の柄など花に囲まれた着物が多い。
男の子も女の子も親の願いを込めた自分の一枚を選んで下さいね。
七五三で子供が着る着物
七五三は子供の成長の節目に行う行事で、
三歳から七歳まで神社に行ってお参りです。
着物はというと、
お宮参り産着を仕立て直したお宮着で、
男の子なら紋付きの羽織袴
女の子は四つ身裁ちの着物です。
三歳は綿入れの被布、
七歳は帯は格の袋帯を飾り結びに帯〆、帯揚げしごきを着用し
胸元には筥迫を付けます。
七五三は、子供にとっては特別な日。
年齢に合わせた装いで皆が楽しめる一日の思い出にいかが。
男性用の着物
男性用の着物は、
女物と同様に部位と名称は変わりません。
ですが、一部違いがあります。
それは、【身八口】と【身丈】!!
男物は【身八口】の脇も開口部が無く、
【身丈】とは言わず【着丈】と言います。
なぜだと思いますよね。
それは、おはしょりがない着物だから
身丈ではなく着丈の長さで仕立てているからです。
番外編!現実にはお目にかかれない?この着物の名称は
着物の種類の中で、めったにお目にかかれない着物ってありますよね。
TVで時代劇などで出てくる十二単や大奥の着物や花魁と言った着物は
普段からお目にかかれない着物ですよね。
ではどこで見かけるの?
それは、
芸者、舞妓、舞台衣装、歌舞伎くらいかな?
主に見かけるのは。
普段着ている着物とは若干違いますよね。
その違いって何だろう?と疑問に悩んでいませんか。
そんな疑問、ちょっと解いてみませんか。
お雛様が着ている着物
お雛様が着ている十二単は俗称であって、
正式名所は【五衣唐衣裳】です。
これって、実際に着こなすと60㌔あり、かなりの重労働。
動きもかなり制限されますね。
だけど、十二単の魅力は、衣装の色合わせ。
五衣の数枚に襲色目(かさねいろめ)があるの。
その襲色目のグラデーションが季節によって
名前を付けて着こなす姿は素敵ですよね。
花魁が着ている着物
花魁の衣装の意味、知っています?
よく花魁道中で見かける長い裾。
あれは打掛または、掻取(かいどり)掛けと言うんですね。
そして、花魁の派手な衣装。
花魁にとっては花嫁衣装の意味なので、衣装も豪華になんです。
その訳は、
一夜だけど【初夜】を迎えるために豪華な花嫁衣装に包まれて
夫婦の夜の象徴でもあるように帯を前に結んで、解きやすくして
いるので花嫁さんの衣装のように色打掛を着るんですね。
ちなみに、8月1日は【八朔の日】は、吉原の紋日。
遊女たちは皆、白無垢を着たとも言われていますね。
大奥に出てくるような豪華絢爛な着物
大奥の着物
殆どの方が、裾を引きずって歩いていますよね
そういった着方を【引き着】【お引きずり】と言うんですが、
普通の着物よりも丈が長く、裾に綿を入れています。
また豪華絢爛の着物ですよね。
それは、おしゃれするにも大奥ではお城から出れませんよね。
なので、外に出るのもままにならない大奥では、
着物がおしゃれのはけ口になり、そして、大奥同士で華やかさがと
豪華さを競い合ってきたのです。
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