着物の染め技法の種類を紹介!織りとの違いはなに?

「織の着物に染の帯」などというように、
着物には、織物と染物と
大きく二種類の布地が使われます。

その染物にも様々な技法があり、
それぞれ美しい着物が

出来上がるのです。

職人の技!着物を染める技法にはどんな種類がある?

染めの技法は様々ですが、
まさに職人の技!といえる技法を紹介しましょう。

たたき染め

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きものの地などに、
粒状の模様を表現するのに用いる技法です。

温めた蝋を筆や刷毛に含ませて、
専用の棒で蝋を生地の上に叩き落します。

蝋の上から染料を塗ると、蝋が飛んだ部分だけ
白く色が残り、細かい模様が表現されます。

藍染

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藍染めは名前のとおり、蓼科の草である
「藍」を使った
染色です。

色が褪せにくいという優れた特徴があり、
江戸時代には多くの藍染めが行われました。

藍染は、絞染めなどの技法で
柄を付けていきます。
絞り染めは、布の一部分を糸でくくって絞り、
そのまま染める技法です。
糸でくくった部分が白く残ります。

京都の京友禅

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江戸時代に、京都の絵師の宮崎友禅斎
生み出した技法です。

友禅染の一番の特徴は糸目糊。
隣り合った色同士が混じり合わないよう、
糊を境目に置くことで
精緻な柄の多色染めが可能になりました。

京友禅は、花や鳥の自然な柄や、
有職文様などの伝統的な優美な絵柄が、
華やかに色鮮やかに描かれている。

京友禅は中を濃くし、外へいくほど薄くぼかした
花を描くのも特徴の一つです。

 

柄反物!プリントや織りと染めとの違いとは?

着物の生地には、「織物」と「染物」があります。

糸を染色してから
布地に織り上げたのが「織物」。

白く織り上げた布に
染料で絵柄を描いたものが「染物」です。

柄の反物にも、様々なものがありますね。
織物は、織って模様を出すために、
幾何学的な模様が多いでね。

「染物」の柄反物は、型染のものが豊富です。

型染めは和紙に柿渋を塗って、
様々な模様を彫った型紙で染める方法です。

型染めも多くの色を使う場合、
色の数だけ型紙が必要となります。
一枚の反物を染めるのに
何十枚も型紙を要するものもあります。

また、浴衣用やポリエステル反物などは
手染めでなく、洋服の生地と同様に
機械でプリントするものもあります。

昔の着物が美しくよみがえる!染め替えや染め直しってなに?

長いこと着物を着ていると、
どうしても色あせてきてしまいます。

色あせなくても、20代に大好きだった華やかな色が、
自分にはだんだん似合わなくなって
着なくなってしまうことも・・。


こういう場合は、染め替え・染め直しがお勧めです。

染め替え、染め直しとは、別の色や柄に染めて、
まるで新しい着物のようにする方法です。

私は、成人式のときに仕立てたサーモンピンクの色無地が
年を重ねて、さすがに気恥ずかしくなり、
全く違う薄い青色に染め直しました。

染め直しには様々な方法があります。
生地の上から色をかけるだけのもの、
色を一度抜いて、新しい色に染め直す方法
派手な着物に色を加えて地味にする方法があります。

生地の色あせは、染め直しで新品のように蘇りますが
生地自体がすれていたり、
くたびれている部分は蘇りません。

どういう染め直し方法ができるか、
実際の着物を持参して
呉服屋さんで相談しながら決めましょう。

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染め替えに使われる丸染めってどんな染め方?

染め直しの場合、基本的に一度着物をほどいて
反物の状態に戻してから、
色抜きや染め直しを行います。

丸染は、着物をほどかずに、仕立て上がり状態のままで
染める方法です。
着物をほどいて、仕立て直す手間が減るため、
時間もかからず、費用も安くすみます。

黄ばみが出ているので、少し濃い色を上からかけて
目立たなくする場合などにお勧めです。

簡単に染めの技法をいくつか紹介しましたが、
まだまだ、たくさんの技法があるのです。
着物の世界は奥深いですね。

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