成人式の振袖姿は、もうすっかり定番になり、
その際に新たに振袖を作ったという方も多いですね。
でも、「せっかくの振袖、次はどこで着ればいいの?」
などという声も・・
確かに振袖は、普通の着物と比べて
着る機会がなかなかありません。
その違い、そして、成人式以外での
振袖を着用できるシーン紹介しましょう。
初々しく華やかな振袖!留袖など他の種類の着物との違いとは?
振袖は、文字通り、袖丈が長くて、
着物もとっても華やかなもの。
未婚の女性が正装の際に着るのが振袖です。
万葉集には、
あかねさす 紫野行き 標野行き
野守は見ずや 君が袖振る
という恋の歌がありますが、
昔から、「袖を振る」とは、
愛情の表現と言われていました。
つまり、振袖は、大きな袖を振って
愛情を表現するという意味が含まれているので、
未婚者の方に限定して着ることになります。
結婚をすると、
たもとを振らないように袖を詰めます。
それが、袖を留める「留袖」の意味なのです。
何度も着たい!成人式以外で振袖を着るシーンは?
結婚するまでは、正装として着用できる振袖。
正装で出かけるシーンはどんなところがあるでしょう?
卒業式で袴と合わせる
まず、一番すぐに振袖を着用できるタイミングは、
短大や大学の卒業式ですね。
袴とあわせて、少し凛々しく着こなして、
颯爽と式に出席したいですね。
未婚のうちは結婚式のお呼ばれで
20代から30代は、友達の結婚式に呼ばれる機会も
多いですね。
シンプルなワンピース、柔らかめのスーツで
出席する 方が多いようですが、未婚のうちなら
ぜひ、振袖を着て出かけてはいかがでしょうか?
披露宴会場となるホテルや結婚式場なら、着付けや
ヘアアレンジのサービスも必ず付随しているはずです。
ただし・・いくら未婚といっても、あまり「よい年齢」に
なってからの振袖は、避けた方が無難ですね。
あくまで、新婦が主役ですので、引き立てるような
装いを心がけるべきでしょう。
お正月の初詣で着るものアリ?
もちろん!
お正月は「晴れ着」を着る、絶好の機会。
「晴れ着」といえば、振袖ですね
年始の挨拶に親戚の家へ出かける場合など、
振袖はいかがでしょうか?
初詣に振袖もいいですが、この時期はとても寒いので、
防寒対策をしっかりとらないといけませんね。
着付け次第で色々な飾り帯結びができる!画像で紹介
せっかくの振袖姿。
お太鼓ではなくて、飾り結びで、
より華やかに着飾りたいですよね。
飾り帯のバリエーションは、こんなものがあります。
ふくら雀
ふくらみのあるお太鼓が特徴のふくら雀は、
振袖に合うオーソドックスな帯結びですね。
かわいらしく、女性らしいイメージに仕上がります。
お太鼓の大き調整すれば、小柄な方にも大柄な方にも
似合いますよ。
文庫結び
左右にふんわりと羽根が下がるのが
文庫結び。
歌舞伎では、武家の奥方は
キリリとした文庫結びをしていますね。
今は、浴衣に合わせて、羽根の小さな文庫結びが
流行していますね。
実は、文庫結びは、飾り結びのバリエーションが
豊富なのです。
振袖のときは、羽根を大きく何枚もとったり、
ひだをたたんでゴージャスな雰囲気にしたり
左右のバランスをわざと違えてアレンジしたりと
華やかに仕上げます。
立て矢結び
背中を斜めに羽根が横切り、
帯が大きく見えますし、
非常にきりりとした印象です。
注意しなければならないのは、
立て矢結びは、「自祝」つまり自分が主人公の際しか
身に着けてはいけないといわれています。
友人の結婚披露宴などは、当然、自分が主人公では
ありませんので、立て矢は相応しくないということです。
覚えておきましょう。
さあ、振袖を箪笥に眠らせていないで、
機会を作って、また、着用しましょう!
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