着物って振袖みたいにみんな同じ長さだと思ってたけど、いろいろな袖丈があったんだ!
と今さらながらに気づいたという方はいませんか?
着物を着るのは成人式以来なの…という方もいるはず。
だから袖丈なんて意識しなかったけど、着物の袖の長さで年齢がわかるとして、
もし袖の違った着物を着てしまったら…結構恥ずかしいですよね?
実は着物の袖にはとても深い意味があるんです。着物の袖丈にもとても重要なルールがあります。
為になる!着物の袖の意味とシーンによっての袖の違いなどをご紹介します。
着物の袖丈や形の種類を紹介!それぞれにはどんな意味がある?
着物の袖の長さや形の種類は様々。それぞれの違いと意味を紹介していきます。
●大振袖 主に花嫁衣裳に用いられます。本振袖ともいいます。
●中振袖 一般的な振袖、95~110㎝のもので、成人式に用いられます。
明治時代のアンティーク着物にもとても良く見られます。
●小振袖 袖丈80~90㎝で、振袖よりカジュアルでしかも優雅です。
●留袖 黒の色紋付で既婚女性の第一礼装として用いられます。
色無地の礼装もあります。袖丈50㎝前後の丸みの少ない帯です。
娘の着物の振袖を短く詰めたという由来もあり、江戸時代の倹約令の名残で制限された形とも言われています。
現代の着物の袖はこの形が多いようです。
●元禄袖 元禄時代の小袖の名残からきています。
現代も女児の着物に用いられます。袖先が湾曲にカーブされていて可愛らしい印象。浴衣にも見られます。
成人式や七五三・・・シーンによっても袖の形は違う!
成人式に着る振袖は未婚女性の第一礼装と言われています。
着物を日常的に着ていた時代の若い女性の普段着は振袖でした。
袖の長さも、大振袖は袖丈114cm前後、中振袖は袖丈100cm前後、小振袖は袖丈85cm前後とあり、
大振袖と中振袖がフォーマルに用いられます。小振袖はお洒落着として用います。
それにしても女性がとても優美でいられる時代だったんだな~と思います。
また七五三では女児の着物は可愛らしい元禄袖の長い袖がほとんどです。
3歳までは三つ身の着物といって背中の縫い目がありません。
7歳になると大人と同じ着物になります。
そもそもどうして着物の袖には振りがあるの?その由来とは
振袖はその長い袖が美しく、袖が揺れるのをみると女性がとても美しく見えます。
江戸時代に踊りを踊るために、美しい振袖を着るようになったとも言われています。
実はその振袖には恋愛における隠れたサインがあったのを知っていましたか?
振袖は恋愛のサイン?!
江戸時代には女性から男性に思いを伝える事がタブーだったのです。
現代とは大違いですね!
江戸時代の踊り子達の間で、男性に気持ちを伝える為に、袖を振ると愛情を示す、
袖にすがって哀れみをこうなんていう事が流行したのです。
どこかで見た感じがしませんか?
日本舞踊にもこんな振付がありましたね!
また現代の恋愛関係の「振る」「振られる」という言葉が使われているのは、
ここから由来していると言われています。
とてもロマンティックですね!
袖が邪魔な時はたすきでまくる!たすきがけの方法を紹介
お祭りの神輿を担ぐ男女の着物姿で見かける粋なたすきがけ!
大切な着物の袖でも、着物をきて動かなければならない時は、袖も邪魔になりますよね!
そんな時はちょっと慣れた感じでたすきがけをしてみませんか?
たすきがけがサラッとできるととても粋な着物の印象になります。
簡単にできるたすき掛けの方法を動画でもご紹介します。
シーン別の袖の違いを知れば着物通になれます
いかがでしたか?
着物にとって袖はとても大切な女性の身体の一部のように感じませんでしたか?
現代では洋服で気持ちを表現する事があるのかなって思いましたが、いかがでしょうか。
日本には着物の袖の形で女性の格や気持ちまでも表す事ができた時代があったのです。
やっぱり着物って素敵ですよね!
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