帯の結び方にはどんな種類がある？着物やシーン別に紹介！

先日、電車に、披露宴の帰りと思われる
振袖姿の女性が数名乗り込んできました。
みなさん、それぞれ、帯の結び方が違っていて
素敵だな〜と眺めていました。

銀座辺りを歩いていると、
老舗の奥様でしょうか？
ちょっと普通とは違った帯結びをしていて
粋でかっこいいな〜と見とれたことも。

さて、着物の帯の結び方は、
色々な種類があるのです。
合わせる着物や、シーン別での
帯の結び方をご紹介しましょう。

帯の結び方にはどんな種類がある？それってどんな結び方？

数え上げれば、キリがないほどにある帯の結び方
まずは、よく見かける基本の結び方を覚えましょう。

もっとも基本的な結び方です。
一重太鼓ともいいます。
名古屋帯を使って結びます。

「お太鼓柄」と言われる名古屋帯は
帯を巻いたときの身体の正面中心部分
背中のお太鼓部分に絵が描かれています。

見た目は太鼓結びと同じですが、
お太鼓部分が二重になっている結び方で、
一重太鼓より豪華に見えますね。

袋帯を使って結びます。

男性が身につける角帯の最も一般的な結び方。
折り目が二つ重なって、二枚貝の口に見えるので
貝の口と呼ばれます。

女性なら、半幅帯で浴衣に結ぶことも多いですね。

帯の結び方によってガラリと着姿が変わるので、
同じ着物でも様々な楽しみ方ができるもの。

でも、合わせる着物や着ていくシーンで
ふさわしい結び方があるので、
それは覚えておきましょう。

華やかな振袖には、袋帯を合わせますね。
二重太鼓でも、構いませんが、
一生に一度のハレの舞台ですから
華やかな結び方をしたいですよね。

ふくら雀や文庫結びをアレンジした
蝶文庫などが素敵です。

また、自分が主役という折にしか結べない
立て矢結びこそ、
ぜひ成人式に結んでほしいですね。

訪問着の場合は、袋帯で二重太鼓を結ぶのが
基本スタイルとしてよいでしょう。

華やかな訪問着で、かつ、フォーマルな場、
そして若い方の場合であれば
ふくら雀なら許されると思います。
また、手の部分をうまく飾るような
アレンジも素敵ですね。

文庫結びも、武家の奥方風でオススメなのですが、
イスの背中に寄りかかった瞬間に
帯結びが潰れてしまいます。

イス生活が中心の現代には、
あまりオススメできません。

浴衣は、文字通り、夏の風呂上りなどに身につけた
着物です。

涼しげに着こなしたいので、帯の幅が狭い半幅帯を
締めます。

半幅帯であれば、文庫結びをしても、
後ろの羽が大きくなく、邪魔になりません。
花火大会など、屋外の外出時に
オススメです。

イスに寄りかかる機会が多そうで、
文庫を潰してしまいそう・・という
ときは、貝の口結びがいいでしょうね。

浴衣に合わせる半幅帯なら、文庫や貝の口などは
比較的簡単に結べますよ。

ただ、小紋・訪問着などを着るのなら、最低でも
お太鼓結びは覚えておきたいもの。
「お太鼓　結び方」で検索すれば、
様々なサイトで写真や動画を使って、
結び方が紹介されています。

基本の結び方は同じでも、
お太鼓の作り方部分は、
様々な手順があります。
自分がやりやすいと思うものを
一つ覚えるとよいでしょう。

最近は、お太鼓が簡単に結べる、
便利な補助具も販売されています。
道具を積極的に活用すれば、
お太鼓も短時間で結べるようになりますね。