着物のサイズの図り方って一体どうなっているのか難しそうですよね~。
着物のサイズは一見わかりにくそうですが、昔はサイズというと男物と女物で分けられていたくらいでした。
合わなければ工夫して縫いあわせていたというのですから凄いなって思います!
着物は洋服と違い順に重ねて着ていくので、思った以上に余分な幅が必要な事があります。
着物の下に着る長襦袢の袖がチラ見せになってしまったのは長襦袢の袖が短かくて、着物に合うサイズではなかったのでしょう。
そうならないために自分の身体のサイズのどこを図ったらいいのか?
それで余分な部分はどれくらい必要なのか?という事が着物には必要になってくるのです。
着物サイズの選び方!身長や号数から計算する図り方とは?
着物は鯨尺という木製の長いスケールで採寸します。尺という単位を用い、一尺30.3㎝です。
なお、ここでは自分の着物の目安としてのサイズを知るための、身長や号数で計算する基本的な図り方を紹介します。
目安となる場所の図り方
●身丈(縦矢印3)=身長の±5~10㎝
●着物を着る時にたくし上げるおはしょりの部分はだいたい25㎝を目安とします。
●裄(ゆきといいます。横矢印11)手を伸ばした時の、首の付け根から腕のくるぶしあたりまでの長さを図った±3㎝~5㎝
●前幅(数字4)後ろ幅(横矢印12)ここで着物の幅をはかります。ヒップの数字が「前幅+後ろ幅×2+13」を計算した数字に近ければOKです。
お仕立て上がりの着物のサイズ
洋服の様に号数や身長や体形などでサイズを表記してあります。参考にしてみて下さい。
Sサイズ 裄丈65㎝ 身丈151㎝ 対応身長140㎝~150㎝ 小柄やせ形さん向け
Mサイズ 裄丈67㎝ 身丈159㎝ 対応身長150㎝~165㎝ 中肉中背さん向け
Lサイズ 裄丈69㎝ 身丈167㎝ 対応身長155㎝~170㎝ 長身さんふくよかさん向け
男物の場合
男物の場合はおはしょりの部分が無く、身丈=着丈です。
寸法は実際に着るサイズとなります。
裄の図り方は女性と同じです。
羽織の場合
下に着る着物のプラス1㎝で、着丈は身長の半分弱以上かひざ上20㎝程度のものを着ます。
袖丈は着物より少し小さめな長さです。
こんな場合はサイズ直しが必要?許容範囲はどれくらい
お直しや工夫が必要なパターンといえば…
●長襦袢の袖が短いため、着物の袖からチラリと見えてしまっている
●長襦袢の丈が長いため、着物の裾からチラリと見えてしまっている
●幅が足りなくてあわせられなかった(昔のアンティーク着物が小さいのでありがちです。試着してみなければわかりません)
だいたいがこのパターンですね。
許容範囲は着物の丈は自分の身長の±5~10㎝、
袖の長さとなる裄は手を伸ばしてくるぶしから手首まで図ったときの±3㎝~5㎝、
というポイントを押さえておけば良いのではないでしょうか。
サイズそのものは長襦袢でも工夫できる
着物の裏地の縫製をみたら、お直しする生地がたりなかったなど、昔のアンティーク着物などによくあります。
でもどうしても着たい!可愛い!という事がありますね。
そんなときは長襦袢を工夫しましょう。
手持ちの長襦袢の袖をクリップで短くして見えないようにする、あるいは長襦袢そのものをその着物用にお直ししてもらうなどの方法もあります。
ですがその都度長襦袢をお直しするのは費用もかさみますね。
袖だけを取り外して使える長襦袢などもありますので、長襦袢で工夫してみましょう。
大きすぎた場合
袖が長すぎるのはお直しが必要ですが、丈はある程度調節できます。
おはしょりを多めにたくしあげ、伊達締めにしまいこむのです。
その場合ウエストの補正をいつもより控える工夫が必要です。
お直しは袖と裾の長さが肝心!
とりあえず袖の長さと袖幅、そして着物の丈の長さのサイズの目安を知っておきましょう。
ですがまずは試着して着付けてみる事がポイントです。
見ただけではわかりませんからね!
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