最近は、男性にも着物ブームが広がっているようですね。
奥様の着物姿に合わせて、
ご主人も素敵に着物を着こなし
歌舞伎にお出かけというカップルもみかけます。
演芸場などでは、粋に着物を着こなす男性も
いらっしゃいますね。
さて、男性の着物は女性の着物とは、作りが違います。
男性の着物の寸法は、
どのように割り出すべきなのでしょう?
男性の着物!寸法の計り方やサイズの割り出し方は?
男性の着物は、女性の着物と違って、
お端折りがありません。
対丈(ついたけ)といって,
布地の余りは腰まわりの内側に入れ込んで
仕立てるので,
着丈通りに仕上がります。
身八つ口とは着物の脇に開いた切れ目のこと
女性の着物にはありますが、
男性の着物にはありません。
身八つ口は、着物にこもる熱や湿気を
逃すためにある
と言われています。
男性の場合は女性よりも衿あわせを
ゆったり着つける上に,
帯の幅も狭いので、
女性の着物ほど熱がこもりませんね。
そのため、わざわざ身八つ口をあけないのだそうです。
身丈の目安は身長から計算できる!
女性の着物の場合は、身丈は身長+αで
よいといわれています。
お端折りのない男性の着物の場合、
身丈はどのように考えればよいでしょうか?
実際に測る場合は、
首の後ろのグリグリと出っ張った骨から、
床までの寸法になります。
実際に測れなくても、
身長から凡その着丈を割り出せます。
頭+首の分を差し引けばよいので、
身丈はおよそ、身長ー27㎝程度です。
男物の着物を上手に着こなすサイズ選びのポイント!
まずは、身丈を合わせるのが基本!
身長から割り出した身丈でサイズを選びましょう。
実際に羽織れるなら、
帯を締める前の状態で、
着物の裾が床に触れるか触れないかの
長さになるのが丁度良い丈です。
続いて、裄が合っているかを確認します。
標準的な体系の方なら、
身丈があえば、裄も合うものが多いですが、
肩幅が広い、細身など、
それぞれの体型によっては、
ぴったり合わないこともあると思います。
洋服のときよりも、裄は少し短めに。
斜めに手を下ろした状態で、
着物の袖が、手首のぐりぐりした骨より
少し短めになる丈が
きれいに見えます。
最後は身幅をチェック。
着物が大きい場合は、着付けの際に
襦袢の下、
腰回りにタオルを巻いて
体型を補正をすれば
問題なく着こなせます。
一方、恰幅のよい方での場合。
身幅が足りないと、
前の打ち合わせがしっかりとれず、
歩く度に足が見えてしまうということも・・。
恰幅がよい方は、まず身幅をチェックしましょう。
少しの寸法直しでグッとかっこよくなる
男性の着物は対丈で帯も細目。
女性の着物のように、
着付けの際に、自分の体型に合わせ
お端折部分で着丈や身幅を調整するにも
限界があります。
加えて、最近の男性は細身の方が多いですね。
スーツ姿は似合うのですが、
着物だと、腰回りに余裕ができてしまって
胸元がはだけてしまってる・・
という姿が見受けられますね
身幅も丈も自分のサイズに合わせることで、
胸元がはだけてしまったり、
裾さばきがもたついたり・・ということが
なくなります。
なかなか既製品でぴったりというサイズの方も
少ないですから、
面倒くさがらずに、
自分のサイズに合わせて、
少し寸法直ししてみませんか?
着物もスーツと同様、
スッキリスマートに着こなしたいものですよね!
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