着物の染み抜きやカビ落とし！自分で出来る方法はある？

せっかく素敵な着物をきているときに限って
お茶をこぼしてしまったり、
1年ぶりに箪笥から着物を出してみたら
なんだか黄ばみが出ていたり・・・
ということ、ありますよね。

着物のシミや汚れは、すぐに対策をとることが大切です！

ついてしまった染みや汚れ！自分で落す方法を状態別に紹介

うっかり汚れはついてしまうもの。
ついてしまった場合は、すぐに対処しましょう！

着物を着ると緊張するので、
洋服のとき以上に汗をかいてしまいますよね。
汗がしみている所は、
霧吹きで少しだけ水を含ませ、
タオルで叩いておきましょう。
その後、風通しのよい場所にしばらく干します。

帯結びに悪戦苦闘している内に、
襟元にファンデーションや口紅を
うっかりつけてしまったりするもの。

化粧品などの油性のシミは、
ベンジンを綿ガーゼにたっぷり含ませ、
着物の下には布を敷き、
上からガーゼで汚れ部分をトントンと叩いて、
下の布に汚れをしみこませるようにするのです。

その際、ガーゼで、着物をこすらないように注意してくださいね。

食器洗い用の中性洗剤を水で15倍くらいに薄めたもので
シミの部分を濡らします。
シミの下に布を敷き、上から汚れの部分を
白い綿ガーゼか歯ブラシで、トントンと叩いて
布に汚れを移します。

油性のマジックがついてしまったような場合はベンジン、
水性の場合は、中性洗剤を薄めたものを
ガーゼに含ませてとんとんたたき、
下に敷いた布に汚れを移します。

食べこぼしの汚れは、油分と水分が入り混じっています。
まず、ベンジンで油性汚れを下に敷いた布にうつし、
続いて中性洗剤で水性汚れの処理をします。

乳製品、肉汁など、たんぱく質性の汚れは
熱を加えると固まってしまいます。
お湯は使わないように。

急に夕立がやってきて、裾を汚してしまった・・ということも
よく起きること。

まずは、着物をよく乾かしましょう。
泥汚れなどは、乾いてからブラシをかけると、
ほとんど落ちてしまいます。

泥以外の汚れもついている場合は、
水性か油性か汚れの種類をみて
中性洗剤かベンジンで処理をします。

黄ばみは、漂白しないと落とすことはできません。
自分で行う場合は、液体の漂白剤を使用します。
漂白剤を綿棒につけて、少しずつ染みの部分に塗っていきます。
ドライヤーを漂白剤を塗った場所にあてると、
漂白効果があがります。

その後、水を含ませた綿棒で漂白剤をすすぎとります。

ただし、漂白剤は着物そのものの色や柄を
脱色してしまう可能性がありますので
気を付けてください！

黄ばみを落とすのは専門業者に依頼する方がよいですし、
黄ばみがひどい場合には、
すっぱりと、あきらめることも肝心です。

箪笥の奥にしまった着物を久しぶりに出してみたら、
かび臭いし、なんだか白っぽく変色しているという
ことも起こりえます。

カビが生えると、繊維自体を痛めてしまいますね。
また、目に見える部分よりも、
カビは広範囲に広がっています。

カビが生えてしまったら、無理せず、
専門業者にすぐに相談しましょう！

自宅で油性の汚れなどを落とす場合など
応急処置には、ベンジンが便利です。

ベンジンは揮発性の高い良質なものを使いましょう。
安物のベンジンは布地を傷めることがありますよ。

それからベンジンはケチらないでたっぷりと
綿ガーゼなどに含ませて使いましょう。
一気に落とそうとは思わずに、
根気よく何度も綿ガーゼを取り替えては
汚れを落とします。

丁寧に着て、自宅で手入れをしても、
着物は全体的に薄汚れてきますし、
汗も完全には抜けきれないもの。

定期的にクリーニング、丸洗いや汗抜きに
出す必要がありますね。

自分の体験では、実はこのお値段が
ピンからキリまでありまして・・・。
染みや、汚れの具合によって変わってくるようです。

ざっくりとした金額の目安ですが、
5000円～15,000程度でしょうか？

着物を一度、ほどいて反物の状態に戻してから、
洗い、新たにのりを引くことを洗い張りといいます。

少しクタクタとした生地も、
洗い張りをすれば、ハリが生き返ります。

傷んだ裏地を変えたり、八掛の色を変えて
雰囲気を変えることもできますよ。

洗い張りだけなら、10,000円〜
通常は、仕立てまでしてもらうので、
30,000円程度になるでしょうか。

自宅でできるシミ抜きの方法をご紹介しましたが、
１番は、シミや汚れをつけないこと！
着物の時は、一つ一つの動作を丁寧にしましょうね。