みなさん、着物はどのように
保管していますか?
しっかり畳んでから、
タンスの引き出しに
仕舞っていることと思いますが、
たとうしには包んでいますか?
たとうしに1枚、1枚包んで収納すれば
着物を美しく保管することができます。
その理由や、正しい着物の保管方法を
ご紹介しましょう。
着物の保管にはたとうしが必要?その理由とは?
そもそも、たとうしとは、
どういうものなのでしょうか?
たとうしは、漢字で表記すると「畳紙」。
厚手の和紙を三つ折にして、
その両端を内側に折り曲げた紙です。
三つ折りの中央部に着物を入れて
四方向から紙を畳み込み、
外側についている紐を結びます。
なぜ、着物の保管の為に
たとうしを使うのでしょうか?
和紙でできたたとうしは、
通気性がよくカビを防ぐことができます。
また、和紙独特の表面の凹凸が
中に包んだ着物の「滑り止め」になります。
着物が、たとうしの中で片方向にズレて、
シワになることを防ぐことができます。
また、通常、着物を何枚か重ねて、
箪笥の引き出しで保管しますが、
たとうしに包んであれば、
着物を1枚ずつ取り出しやすく
無用なシワを作ることを防ぎます。
ぜひ、着物1枚に、たとうし1枚を用意しましょう。
たとうしの正しい使い方を解説!
着物も帯も一つ、一つ、畳んだうえ、
しわにならないように、たとうしに包んで
タンスや衣装ケースで保管しましょう。
最近では、和紙でなく、洋紙のたとうしもあります。
表面がツルツルと滑らかな洋紙は、
表面がざらついた和紙と違って、
通気性や滑り止めの効果が期待できません。
ぜひ、和紙のたとうしを準備しましょう。
古くなった、たとうしは、
紙が黄ばんで、もろくなっていることもあります。
適宜、新しいたとうしに交換しましょうね。
たとうしはどこで買える?値段はどれくらい?
たとうしは、呉服屋さんで買えます。
和紙のたとうしなら、300円~400円程度。
洋紙なら、それよりも安くなります。
たとうしは、二つ折の着物をくるむ
大き目のサイズと、
三つ折りの着物、帯をくるむ
小さめのサイズのものがあります。
着物は大きめ、帯は小さめのたとうしで
保管するのがおススメです。
ただし、箪笥のサイズによっては、
着物も小さめのサイズのたとうしで
保管しなければならないかもしれません。
引き出しの大きさと相談しながら、
たとうしのサイズを決めましょう。
たとうし以外にも!着物を美しく保管する方法とは?
出典:http://img02.eshizuoka.jp/usr/kimonokasho/2010_0622_170619-CIMG1354.JPG
着物は、生涯通して、楽しめる衣服です。
美しく維持できる保管方法をマスターして、
長い期間、着物を楽しみましょう。
●まずは正しいたたみ方をマスター
不要なシワができないように、まずは、
正しい畳み方を覚えましょう。
●収納は桐箱がおすすめ
桐は、湿気が多いときは湿気を通さず、
乾燥しているときは適度に湿気を通す
という特徴があり、カビを防ぐことができます。
●防虫剤は忘れずに。
昔は、防虫剤といえば、
ナフタリンの強烈な臭いがしましたが、
今は、微香・無香のものなど種類が豊富。
防虫剤は忘れずにいれましょう。
まとめ
- 着物・帯、一つ、一つたとうしに包んで保管しましょう。
- ぜひ、和紙のたとうしを使いましょう。
カビを防ぐ上、シワにならない効果も期待できます。
- たとうしは1枚300円から400円程度で、
呉服屋さんで販売しています。
- 美しく着物を保管するためには、
正しく畳んで、たとうしに包み、
桐の箱・タンスで保管しましょう。
防虫剤も忘れずに。
さて、早速たとうしを手に入れて、
丁寧な着物の保管を心がけましょう。