成駒屋では、中村芝翫が3人の息子
橋之助、福之助、歌之助
とともに襲名披露を行い、
中村屋では、勘九郎の息子二人が
勘太郎、長三郎として初舞台を踏んだことが
大きな話題になっています。
歌舞伎の家に生まれると、
子供の頃から注目を集めるわけですが、
一方で、歌舞伎役者の「隠し子」として
ひっそり暮らしている子供たちもいるのです。
さて、最近の歌舞伎界の隠し子騒動を
まとめて見ましょう。
歌舞伎界の隠し子!騒動の人物を一覧にしてご紹介!
比較的最近、世間を賑わした隠し子騒動を
まとめます。
●片岡愛之助
2011年に女性週刊誌がスクープ。
ホステスをしていた女性との間に
小学5年生の男児がいることが発覚。
●市川海老蔵
まだ、新之助の時代の2003年に
1歳の娘がいることが発覚。
●市川染五郎
1997年に5歳の女児がいることが発覚。
いずれのケースも、
養育費は支払いをしているようですね。
歌舞伎界にはなぜ隠し子騒動が多いの?
隠し子騒動というと、一般的には、
結婚している男性と
奥さん以外の女性との間に
子供が生まれた場合が多いように思います。
歌舞伎の場合、前述の3人とも
未婚のうちに、子供を授かっていますね。
そこが、歌舞伎界に隠し子騒動が
多い理由につながります。
歌舞伎の世界は、代々、息子に芸を継承して
その伝統を守っています。
しかし、伝えるのは芸だけではなく、
何台も続くその家の財産や
ご贔屓筋、お弟子さんといった人間関係も
継承することになるのです。
その為、歌舞伎役者の息子にとって、
その家を支える贔屓筋やお弟子さんたちに
認めてもらえる人と結婚することも
家を支えるためには大切なこととなります。
歌舞伎界で隠し子が多い理由の一つは
「できちゃった婚」が許される環境ではない
ということなのです。
例えば、片岡愛之助は片岡秀太郎の
戸籍上の養子になっています。
代々の片岡家の財産を引き継ぐものとして、
「子供ができた・・・」と
養子の立場で簡単には言い出せないことは
想像できますね。
一方で、矛盾はしますが、
歌舞伎界では子供は
芸の継承者として大切に育てられます。
市川海老蔵の父親、
12代目の市川團十郎は
実は隠し子でした。
11代目の團十郎と、
住み込みで長年働く女中さんとの間に
生まれた子供なのです。
その為、隠し子といっても、
父親、母親とともに暮らしていました。
しかし、「花の海老様」と人気絶頂だった
11代目は独身として通します。
そして、息子を舞台に立たせる時期が到来すると、
11代目は、その女中さんを入籍し、
結婚と隠し子のことを発表しました。
この感動的なお話は、
宮尾登美子の「きのね」という小説に
詳しく描かれています。
そんなこともあり、
隠し子は必ずしも否定的ではなかったところが
歌舞伎界に隠し子が多い二つめの理由といえるでしょう。
高校生の時から隠し子騒動があった人物も?!
今をときめく俳優たちも、
若い頃はゴシップで沸かせてくれました。
松本幸四郎を襲名する市川染五郎は、
1997年、18歳の時に交際していた
6歳年上の元女優との間に
女児がいることが発覚します。
・・・18歳の時というと・・
高校生の頃にお付き合いしていた
女性との間に 子供がいると
いうことですよね。
歌舞伎界の隠し子騒動!元歌手も中にはいたとか・・・
市川海老蔵は、 2003年、
元歌手の女性との間に1歳の娘がいることが
発覚しました。
会見では、「隠し子なんて普通のことだ」
と発言してバッシングも受けました。
若さ故の発言でもあり
自分の父親12代目團十郎の生い立ちも
影響しているのでしょう。
今や、染五郎さんも海老蔵さんも
いいお父さんのモデルのように見られていますね。
ひっそりと育った彼らのお子さん達も
幸せに育っていることを
お祈りするばかりです。