着物の帯の選び方！紬の場合の決まりはあるの？

着物1枚に帯3枚
といわれるほど、 着物と帯の組み合わせで、
雰囲気はガラリと変わり
コーディネートを楽しめます。

ただ、紬の着物に豪華な袋帯といったように
帯の選び方を間違えてしまうと、
ちょっと恥ずかしいことに・・・。

帯の選び方を学びましょう。

 帯にも意味や格がある！その種類や選び方とは？

洋服でも、ジーンズは本来作業着だから、
フォーマルな場には着ていけないといった
「格」がありますね。

同じように着物・帯にも格があるのです。
現在使われる帯で、格の高い順に並べると・・

●丸帯
広幅生地を二つ折にして帯芯を入れて仕立てたもの。
表裏の両面に織り模様が出ています。
帯の中で一番拡張が高く、花嫁衣装にも合わせます。
ご自分で持っている・・・という方は限られてますね。

●袋帯

本来袋状に織られていたのですが、現在では、
2枚に織り縫い合わせた帯です。
通常、模様は表にだけあり、裏は無地です。
お太鼓部分が二重になるように、帯を結びます。

 

●名古屋帯

手の部分が２つ折りになっている、
普段着用の帯です。
お太鼓は一重にして結びます。

●半幅帯
文字通り、半分の幅の帯です。
普段着や浴衣などにあわせます。

 

帯の種類だけでなく、柄や色も格に影響します。
古典柄、金銀の糸を使ったものは、格が高く、
現代柄、ちょっと遊びのある柄などは、
格が低いとみなされます。

 

紬の着物の帯合わせにルールはある？

真綿に手で縒りをかけて紡いだ太くて節の多い紬糸を
染めてから織った着物が紬の着物。
表面は、少しザラザラした質感があります。

紬は普段着とされていましたが、現代では、
軽い外出着としても着られるようになりました。

おしゃれなジーンズで出かけられるような場には
紬も着て行けます。

基本は普段着ですので、名古屋帯を合わせます。
「織りの着物には、染の帯」が
基本ともいわれていますが
こだわる必要はありません。

袋帯でも、柄が現代的で遊びのある「しゃれ袋」は、
合わせてもよいでしょう。
金糸が入ったような袋帯は合わせません。

大島紬など、紬の種類で帯も変わる？

大島紬、結城紬などは、軽い生地で着心地もよい着物。
非常に手がこんだ作りで、お値段もとっても高いのですが、
それでも、やはり普段着なのです。

高価な紬でも、婚礼・茶会などフォーマルな
シーンでは着用できません。
今時の感覚でいうと、
ビンテージ・ジーンズのような感じでしょうか？

ですから、帯も格の高いものは合わせません。
あくまで、普段着のコーディネートとして、
名古屋帯・洒落袋から選びましょう。

紬と小紋の見分け方とは？

前述したように、紬は、
先に糸を染めてから織った着物です。

 

一方、小紋は、白い布を染めて絵付けをしたものです。

紬は基本的に、直線的で幾何学的な柄なのに対し、
小紋は、曲線を使って花などの模様が描かれていますね。

紬は表面に凹凸感がありますが
（大島は、あまりありませんが・・）、
小紋は表面が滑らかです。

 

 紬の着物を着る時期や季節に決まりはある？

10－5月は裏地のある袷、
6月、9月は裏地のない単衣、
7ー8月は紗・絽など透け感のある生地の単衣を
着用しますね。

紬は、生地が厚手のものが多いので、袷が多いのですが、
単衣のものもありますよ。

盛夏の時期用には、夏大島といって、
大島の薄手の生地の着物もあります。
ただし、ビックリするような高級品。
夏大島を着用してる方はとっても粋な方なんです。

粋な紬の着こなし方！コーディネートを画像で紹介

基本は、「織の着物に染の帯」。
薄い色の着物に濃い色の帯を締めると、
ぐっとしまって、スマートに見えますね。

無地の紬には、帯に季節感のある柄のもので
ワンポイントを強調します。

 

こちらは帯と着物を同系色にしたコーディネート。
すっきりして、帯が目立たず、
着物の細かい柄にも目がいきますね。

 

織りの帯でも、博多帯のようなすっきりした帯は
紬にもよく合います。
小粋なコーディネート。

 

紬でも、訪問着仕立てになると、こんなに華やか。
披露宴には着ていけなくても、
二次会には十分着ていけます。
とってもおしゃれなコーディネートですね。

さあ、帯と着物を並べて、あなたらしいコーディネートを
見つけてください！