学生時代の友人の結婚式に招かれた時、
「同級生の〇〇ちゃんの結婚式と
招待客は、たぶん、同じ顔ぶれだろうから
今回も同じ着物とはいかないよなぁ・・。」
なんて、考えてしまいますよね。
「実家にひとえの着物があると母が言ってたけど、
それは結婚式に着ていけるのかしら?」
と思いついた方もいると思います。
ひとえの着物が結婚式に着ていけるかどうかは、
結婚式の開かれる季節と、
ひとえの着物の柄によるのです。
ひとえの着物の着るタイミングなどについて
まとめてみました。
ひとえの着物の使い道!結婚式ではマナー違反?
出典:http://kimono-kirunara.com/wp-content/uploads/2013/06/2.jpg
まずは、ひとえの着物が何か、整理しましょう。
ひとえの着物とは、裏地のない和服のことです。
つまり、比較的暑い季節にきる着物なのです。
ひとえの着物にも、
様々な織り方、染め方や模様のものがあります。
紬のひとえもあれば、小紋のひとえもありますし、
訪問着のひとえもあります。
様々な格のひとえの着物があるわけです。
ということは、ひとえというだけで、
結婚式に着てはいけない
ということはないのです。
6月~9月の暑い季節に、
結婚式やお茶会などの
フォーマルな場所に出かけるときは、
訪問着や無地のひとえの着物を着ればよいのです。
ひとえの着物はいつどんな時に着るのが正解?
出典:http://ommki.com/news/archives/307
ひとえの着物は、
6月から9月までの間に着るというのが慣例です。
ただし、地域によって気候が違うので、
多少、前後しても問題ありません。
だいたい、最高気温が25度を超えるようなころから
ひとえの着物に替えると考えておけばよいでしょう。
最近は温暖化で温度が高い時期が
長くなりましたので、
5月の下旬から、10月の上旬くらいまでが
ひとえの期間と考えてもよいようです。
7月、8月の盛夏は、ひとえでも、
絽・紗などの透け感のある織物や
麻などの夏向けの素材の着物を身に着けます。
着た感覚も、見た目も涼しくさせるのが
粋な着こなしですね。
そもそも「ひとえ」と「あわせ」の違いとは?どう使い分ける?
「ひとえ」の着物は裏地がないのに対し、
「あわせ」の着物は裏地がついた着物です。
ひとえとあわせの使い分けは、
学校の制服の衣替えと同じように
考えればよいと思います。
だいたい、
10月~5月があわせ、
6月~9月がひとえ
の季節です。
ひとえの着物の良さやメリットとは?
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ひとえの着物は、裏地がないので、
あわせの着物よりも、ずっと軽い着心地です。
裏地を合わせて縫製する必要がないので、
お仕立て代も、あわせよりもお安くすみます。
ならば、ひとえの着物をたくさん作ろう!
と思うかもしれませんが、
ひとえの着物が着られる期間は
実質2か月。
7~8月に着る盛夏用のひとえと
5月・9月に着るひとえは、
異なる織・素材のものです。
ひとえの着物が着られる期間は、
あわせよりも短いのです。
カジュアル用とフォーマル用、
加えて、盛夏用のもの
合わせて3-4枚のひとえの着物があれば、
まずは、十分だと思います。
まとめ
- ひとえは裏地のない着物のことです。
- 小紋・無地・訪問着など、それぞれに
ひとえがあります。
結婚式には、無地や訪問着のひとえを
着ていけばよいでしょう。
- あわせは、10月―5月、
ひとえは6月―9月にに着用します。
7月-8月は涼しい素材の
盛夏用の単衣を着用します。
さて、まずは、家にあるひとえの着物が
訪問着なのか?小紋なのか?
格をチェックしてみましょう!
訪問着のひとえならば、
問題なく、結婚式に着て出かけられますよ。