着物の時の履物である草履。
普段、夏にゴム草履を履くことはあっても、
それ以外の機会に草履を履くことは
あまりありませんよね。
草履は小さい方が粋に見える・・
といいますが、
小さいサイズを履けば、擦れたりして、
足が痛くなりそうです・・。
着物の履物の選び方にはルールがあります。
そして、足が痛くならないための
対策もあるのです。
履物選びのルールと痛み対策を
ご紹介しましょう。
着物の履物は小さい方が粋って本当?
出典:http://forkn.jp/book/5070/page/3
着物に合わせてはく草履
少し小さめの方が粋だと言われています。
大きめの草履だと、
かかとを引き摺って、
「ズルズル」という音がして野暮。
一方、小さめの草履で前方に重心をかけて
「スタスタ」歩くのが「粋」というわけです。
ただし、粋に見せるためだけに、
窮屈な思いをしながら、小さい草履を
我慢して履いているわけではありません。
実際に少し踵が出るくらいの大きさの方が
草履が足に密着するので 歩きやすいのです。
また、大きめの草履だと、
きものの裾を踵と草履の台の間に巻き込んで
踏んでしまうことがあります。
礼装の場合は、
床に着くか着かないかという長さで着るので、
裾を巻き込みやすくなります。
そして、裾を踏みつければ、
着崩れの原因にもなるのです。
綺麗な着物姿を維持するためにも
小さめの草履を選ぶことが肝心です。
着物の履物のサイズの選び方にはどんなルールがあるの?
出典:http://fujiya-kimono.jugem.jp/?eid=58
着物姿で一番綺麗に見える草履の履き方は
かかとが端から1cmほど出ている姿と
言われています。
昔は3−4cmほど出していたそうですが、
今はそこまで小さい草履は履きませんね。
ただし、慣れてない方には、
かかと部分が痛くなってしまったり、
疲れてしまうこともあるようです。
履き慣れていない方は、
かかとがほんの少し出るくらいの
サイズがお勧めです。
履物が小さいから足が痛い!効果的な対策法は?
出典:http://www.akiosatoko.com/kimono/
草履を履いて、痛くなるところは、どの部分でしょうか?
圧倒的に、鼻緒が当たる、足の指の部分、
あるいは、甲の部分ではないでしょうか?
私も、甲高なので、履きなれない草履を履くと、
必ずと言っていいほど、
足の甲の部分に鼻緒ずれができてしまうのです。
草履を履いて足が痛くなるのは、
履物が小さいことが原因ではなく
鼻緒に原因があるようです。
対策法として大切なのは、
足が痛くならない鼻緒を選ぶことです。
鼻緒選びのポイントは、
太さ・柔らかさ・裏地です。
細い鼻緒は、肌に食い込みやすいので、
2cmくらいある太めのものを選びましょう。
そして、柔らかい鼻緒を選ぶこと。
エナメルで硬いものよりも、
中に綿が入ったふっくらしたものが
お勧めです。
最後に、肌に直接当たる裏地もチェックします。
起毛してある柔らかい素材を
探してみましょう。
痛くならない鼻緒を選んだら、
歩き方も気をつけましょう。
足を、あまり奥まで押し込むと、
指と指の間が擦れてしまいます。
脱げない程度に浅く履くのがポイントです。
まとめ
- 大きな草履を引きずって歩くより、
小さい草履で「スタスタ」と歩くのが
粋に見えます。
- 着崩れを防ぐためにも、
小さめの草履がお勧め。
かかとが1cm程度でるものを選びましょう。
- 足が痛くなるのは、鼻緒が当たる部分。
太くて、柔らかくて、
裏が起毛の鼻緒を選びましょう。
- 深くまで足を入れると指の間が擦れるので、
少し浅めに履きましょう。
痛い草履を無理して履くよりは、
履き心地の良い草履で出かける方が
ずっと気持ちも楽になるはず。
草履も慎重に選びたいですね!