着物も正座も日本の文化のひとつですよね。
着物を着て和室に正座している凛とした姿は、
日本そのものをあらわす美しい姿だと思います。
そんな姿に憧れますが、正座は苦手という方も多いのではないでしょうか。
少し前(戦前くらい?)の日本では
着物を着て和室で生活をするのが当たり前の光景だったのかもしれませんが、
現代の日本ではすっかり着物を着る機会も正座をする機会も減ってしまいました。
現代の日本では椅子で生活することが多くなり、
家の中に和室が一部屋もないという家も珍しくありません。
ましてや、日常的に着ていない着物を着て和室で正座をするとなれば、
ちょっとした試練です。
でも日本人ならばこれから先、着物を着て正座をするという場面に遭遇するかもしれません。
そんなとき、日本の女性として着物を着たときのしびれない正座の仕方がわかっていれば嬉しいですね。
着物を着たときのしびれない(しびれにくい)正座の仕方について考えてみましょう。
着物での美しい正座の仕方
日本の女性として着物を着て正座をする姿が美しければ素敵ですよね。
着物での美しい正座の仕方にはいくつかポイントがありますのでご紹介します。
・右手で上前をなでおろしながら膝をつく
・膝と膝の間をこぶし一つ分くらいあける
・背筋を伸ばす
・体の重心を前側にする(お尻を少し浮かせる感じ)
・少し腰をそらせる
・足の親指と親指を重ねる
これだけで正座の姿勢が凛と美しくなります。
付け加えるならば、両手を重ね膝の上に乗せます。
これでどこに出ても恥ずかしくない美しい正座の完成です。
なんだか気持ちまで引き締まる感じです。
この正座のポイントは洋服の場合でも応用できますよ。
着物でのしびれない正座の仕方
着物での美しい正座の仕方がわかりましたが、実はこれがしびれない正座の仕方なんです。
美しくて足がしびれないなんていいことずくめです。
足のしびれというのは、膝から下の静脈が体重によって圧迫されることによって起こります。
足をしびれにくくするためには、
どれだけ膝下にかかる重みを軽くできるかということにかかっています。
体の重心を前に傾けることによって、
少しお尻が浮いた状態になり膝下と太ももの間に隙間ができ、
体重がかかるのを防いでくれます。
これによって足がしびれにくくなります。
正座によるしびれの対策
着物でのしびれない正座の仕方がわかりましたが、
この姿勢を持続するのは結構大変です。
そこで、足がしびれにくくするためにもう少しポイントをご紹介します。
着物での美しい正座の仕方では足の親指と親指を重ねましたよね。
これによってどちらかの足の甲が少し浮くので足にかかる体重が軽減されます。
さらに、重ねている足の親指を交互に上下を入れ替えたり、重ねる位置をずらしたりします。
正座でずっと同じ位置を圧迫し続けていると足がしびれやすくなるので、
少しずつ動かすことも足のしびれには効果的です。
また、体の重心を変えることも体重が同じ場所にかかるのを防ぎます。
お尻を乗せる位置を右側に乗せたら次は左側、
前側にのせたら次は後ろ側というように少しづつ重心を動かして調節してみてください。
着物を着ていれば足を少しずらしても、意外と外からわかりずらいものです。
座ったまま動かないで同じ姿勢でいることが足のしびれには良くないので、
少しづつ足を動かして血流を促進させましょう。
まとめ
着物を着たときのしびれない正座の仕方について考えてみましたが、
正座は着物でも洋服でも慣れることが一番です。
毎日少しづつでも正座に慣れるトレーニングをしてみませんか?
気が付くと着物を着て美しい正座が身についているかもしれません。
正座に慣れれば、お茶会など着物を着てお出掛けする機会も増えるかもしれませんね。
日本の女性として正座に自信が持てるようになると嬉しいですね。
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