「洗える着物」として、
ポリエステル製の着物が売られています。
汗をかいても、雨がはねて少し裾が汚れても、
洗濯できる着物なら心強いですよね。
とはいえ、洗濯機でジャブジャブと洗ってしまっても
よいものなのでしょうか?
ポリエステル着物の特徴!メリットとデメリットと比較してみた
最近、増えてきたポリエステルの着物。
どんなメリットがあるのでしょう?
また、絹の着物と比較して、
デメリットはどんな点なのでしょうか?
自宅で洗えるしシワになりにくいのでメンテナンスが簡単
ポリエステルの着物のなんといっても一番のメリットは、
自宅で水洗いができること。
絹の着物だと、汚してはいけないから・・と
着る機会をためらう方もいると思うのですが、
ポリエステルなら心置きなく
どんな所にも着ていけますね。
また、シワになりにくいので、
絹の着物のように、ハンガーに長時間かけておいたり、
アイロンをあてる必要もありません。
新品でも値段が安いし、洗濯できるからクリーニング料金もかからない
そして、ポリエステルの着物の良さは、
値段が安いこと。
色無地で仕立て上がりのものであれば、
千円単位で購入可能です!
訪問着も10万円以下のお値段で、
素敵なものが手に入ります。
その上、家で洗えるから、
クリーニング代もかかりません。
正絹の着物は着るたびに
クリーニングに出す必要はありませんが、
気慣れない内は、裾を汚したり、
襟にファンデーションを付けたりと何かと汚しがち。
こういう方には、洗える着物がお勧めですね。
安っぽい見た目の生地が多い
デメリットは、見た目で
「ポリエステル」とわかるものが多いこと。
正絹独特の光沢がないので、
何となく安っぽく見えてしまうのです。
ただし、今は、技術も進化していて、手に取っても
絹と見分けがつかない、
素晴らしい風合いのものもあります。
ポリエステルの着物でも、
お値段は少し高めになりますが、
風合いが気になる方は、
こういう素材を選ぶといいでしょうね。
通気性が悪いので夏は蒸れて暑い
ポリエステルのデメリットの一つは通気性が悪いこと。
背中に汗をかくと、
生地が肌にペタリとくっついてしまいます。
夏は、着て涼しいのは絹や麻などの天然素材。
でも、汗をかいても、どんどん洗えるのはポリエステル。
どちらがよいか・・悩むところですね。
自宅で出来る!ポリエステル着物の洗い方
基本的に、洋服を洗う手順と同じ。
洗濯機で洗えます。
衿元など、汚れが目立つ所は、
手で部分洗いをしておきます。
そして、畳んだきものを大型の洗濯ネットに入れて、
洗濯機へ。
脱水をあまり強くしてしまうと、
型が崩れる可能性があるので
ソフト・手洗いといったコースを選択しましょう。
ポリエステルは、静電気が起きやすいので、
静電気防止の柔軟剤は必ず使いましょう。
気持ち、いつもより多めに入れるとよいですね。
洗濯が終わったら、後はハンガーにかけて干すだけ。
着物用のハンガーでなくても、大丈夫です。
シワはできないので、
アイロンをかける必要もありません。
結婚式や七五三でも使える?正絹着物との違いや見分け方とは
ポリエステル素材で、正絹と同様に染め模様が入った
訪問着も、数多く出ています。
もちろん、正絹よりは、
少しお手頃価格になっているようですが・・
ポリエステルでも、一見、
正絹と見分けがつかないものもあります。
おそらく、室内の光では素材による光沢の違いは
わからないと思いますし、
わざわざ、手触りのチェックする人もいないでしょう。
室内での結婚式などででは、
ポリエステルでも問題ないと思います。
ただし、神社でお参りする七五三では、
太陽光の下ですので
ポリエステルの光沢のなさが、
目立ってしまうかもしれませんね。
(そこまで、気にして見る人がいるかどうか
・・という問題ですが。)
ポリエステルの色無地はどんなシーンで使える?
ポリエステルの色無地はとっても便利です。
特に茶道をしている方にはおススメ。
水屋で裏方をすると、水屋着をつけていても
抹茶が飛んだり、水がはねたりして、着物を汚しがち。
「今日はお点前はしないけど、裏方仕事が多い」
という日には、
ポリエステルの色無地を着ていきましょう。
汚れても洗濯できますし、
表に出るときでも色無地なので失礼には当たらず
重宝しますよ。
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