セリフの意味や見どころを
タイムリーにささやいてくれる イヤホンガイド。
歌舞伎観劇経験のある方なら、おなじみですね。
劇場では、登場人物やあらすじを説明した
パンフレットでもある筋書きも販売しています。
セリフも難しいし、ストーリ展開が複雑な歌舞伎。
慣れていない初心者の方には
イヤホンガイドか、筋書きは必須アイテム。
手元に置いて観劇すれば、何倍も楽しめます。
さて、どちらがオススメでしょうか。
歌舞伎のイヤホンガイドとは?初心者には絶対に必要?
イヤホンガイドは、音声による同時解説。
煙草の箱くらいの大きさの機械と
イヤホンがセットになっています。
イヤホンからは、舞台の進行に合わせて、
ストーリーの背景にある物語や
登場人物の役柄など
タイミングよく説明してくれます。
開演前には、あらすじや、
過去に演じた役者のこと、
作品にまつわるエピソードなども
紹介してくれます。
また、「どん・・どん・・」と
大太鼓がなっていれば
雪が降っていることを表現している・・
などといった歌舞伎独特の約束事
も解説してくれます。
歌舞伎は、大概、ある長いお話の一部を
切り出して上演します。
つまり、話がある程度進んだところから
幕が開く形になるので、
どうしてもストーリーがわかりにくくなりがちです。
また、すしやの手代が、実は平維盛だった!
といったように
人間関係も混みいって描かれます。
こういった複雑なストーリーを楽しむためにも
イヤホンガイドは初心者の方に、
絶対に必要なアイテムです。
イヤホンガイドを借りる料金はどれくらい?
イヤホンガイドの料金は700円。
さらに、保証金として、1000円も収めます。
こちらは、機械を返却した時に返金されます。
イヤホンガイドをよく借りると言う人には
「くまどりんカード」がオススメ。
プリペイドカードで、現金都度支払うより、
料金がお得になります。
さらに、保証金も支払う必要がなくなりますよ。
イヤホンガイドの借り方とは?
イヤホンガイドの借り方は簡単!
貸出カウンターで、料金と保証金を収めるだけです。
終演後は、劇場内のカウンターに返却します。
歌舞伎座の場合は、入り口の外と1階、2階に
そして、4階の幕見席にもカウンターがあります。
目立つ場所にありますので、すぐ目に付きますよ。
音声は英語にも対応しているの?
最近、海外からの観光客の方で、
歌舞伎を観劇する方がとても増えてきました。
そんな方の為に、
国立劇場では、英語用のイヤホンガイドが
用意されています。
また、歌舞伎座では、
英語のイヤホンガイドはないのですが、
ポータブルモニターに、セリフや説明が表示される
英語版の字幕ガイドが用意されています。
先日、歌舞伎座に出かけた際も、
後ろの席に海外の方がいらしたのですが、
二人で1台の字幕ガイドを借りて
仲良く覗き込みながら
舞台を楽しんでいましたよ。
筋書きとどっちがおすすめ?
イヤホンガイドと筋書きどちらかといえば、
歌舞伎に慣れないうちには、
イヤホンガイドがおすすめです。
芝居のポイントで、説明が入りますし、
登場している役者の名前も教えてくれます。
顔に隈取りしていると、素顔を知っていても、
どの役者が出てきたか意外とわからないのです。
こういう時に、
イヤホンガイドのささやきが役に立ちます。
一番のオススメは、筋書きとイヤホンガイドと
両方利用すること!
休憩時間に筋書きを読んで、全体のあらすじや、
見どころ事前に 把握した上で イヤホンを使えば、
より作品の理解が深まりますよ。
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