役者の熱気が感じられるほどの前方の席
客席と一体感が出る小規模な芝居小屋
こんな場所で歌舞伎を観るなら、
文句なしに気分が盛り上がりますね。
しかし、よく歌舞伎公演が行われる
歌舞伎座や国立劇場は客席数も多く
舞台に近い席はなかなかとれません。
年間に30回も観劇するような
歌舞伎好きの人間は、
お財布の都合で、どうしても、
後方のリーズナブルな席での観劇になります。
そうなると、
役者の細かい表情の演技や
こぼれ落ちる汗まで見るには
双眼鏡が必需品です!
歌舞伎では必需品!双眼鏡はこんな時に使うと便利!
大きな劇場の2階席や3階席となると、
よっぽど眼のよい人でないと
役者さんの細かい表情はよく見えません.
双眼鏡は必需品。
役者の細かい表情の変化が
見どころになるシーンでは,
特に欠かせませんね。
例えば、『寺子屋』の松王丸による
首実検の場面。
身代わりに差し出した自分の
息子の首を見ながら、
菅原道真の息子「菅秀才に違いない」
と言い切るシーンです。
細かい表情の変化で、
その苦悩を表す一番の見せ場です。
ここを見逃さないように、
劇場後方の席なら、双眼鏡が必須です!
『魚屋宗五郎』も双眼鏡が必須の演目。
禁酒をしていた宗五郎が、
妹の非業の最期の話を聞き
思わず酒に手を伸ばすと、
段々酔いが回り、
抑えていた怒りが爆発するシーンは
その表情の変化が見どころです。
もちろん、好きな役者さんがいれば、
その演技を追いかけるのに双眼鏡は必要。
ただし、双眼鏡はどうしても、
一人の役者しか視野に入りません。
時には、双眼鏡を外して、舞台を眺め
全体の進行も鑑賞しましょう。
歌舞伎に持っていく双眼鏡!選び方をご紹介!
観劇は、着飾っておしゃれに
出かけるもの。
バードウォッチングに使うような
大きな双眼鏡を首から下げるような姿は
やぼですよね。
スマートなデザインの双眼鏡を
選びたいものです。
歌舞伎に持っていきやすい双眼鏡のお勧めのサイズって?
出典:http://bebe1998.blog.so-net.ne.jp/
気持ちとしては、
できるだけ小さく軽い双眼鏡を
劇場に持っていきたいもの。
最近、よく見かけるのは、
コンパクトな折りたたみ式。
双眼鏡として使用しない時は、
たたんでしまうと、薄いボックス型になり
胸ポケットに入れられるサイズです。
お値段も1000円を切るものもあります。
観劇初心者の方におススメです。
ただし、倍率が3倍程度なので、
ちょっと物足りない感じが
するかもしれません。
実際に使ってみると
小さすぎて、持ちにくく
長い時間だと手が疲れることもあります。
月に何度も歌舞伎を観に行く人は
少し大きめで倍率も十分なものを
選びましょう。
10㎝四方で、厚みが5㎝程度のものが
観劇には適当な大きさだと思いますよ。
同じサイズでも、
倍率、視野、ピントの合わせやすさ・・など
お値段が高ければ
高機能のものがいくらでもあります。
店頭で試して、好みのものを見つけましょう。
歌舞伎の演目中に見るには倍率はどのぐらい必要?
私は、歌舞伎座の3階席や
4階の幕見席でよく観劇します。
観劇には、8倍の双眼鏡を持参。
役者の表情も十分見えて、
丁度よい倍率だと思います。
経験上、歌舞伎が上演される劇場で、
歌舞伎座の幕見席が
舞台から一番遠い座席と思います。
ですから、
歌舞伎観劇なら、倍率は8倍で
十分ですね。
サッカーや野球などスポーツ観戦をしたり、
ドームでのコンサートとなったら、
もっと倍率が高い方がいいでしょうね。
歌舞伎ならば、必要以上の倍率だと
一人の役者の顔だけ見ることになり
全体の進行を見逃すことになりかねません。
歌舞伎観劇に最適な双眼鏡は
10cm四方で
倍率が5倍~8 倍程度のものといえるでしょう。
デザインや機能なども考えて
自分の好みにあうものを選びましょう!