自分で着なくなった着物、
母親から譲り受けたけど着る機会のない着物
箪笥をあけると、そんな着物が眠っていますよね。
誰かが着てくれる人がいるのなら、
譲り渡したいと考えて、
思いつくのが古着屋へ買い取ってもらうこと。
古い着物の買い取りの相場は
どのくらいなのでしょうか?
また、高く買い取ってもらえるポイントは
あるのでしょうか?
使わない着物を古着屋に売りたい!買取相場は?

出典:http://kitekosokimono.blog.fc2.com/blog-entry-17.html
古い着物を古着屋に持ち込むと、
いくらくらいの値段で
買い取ってもらえるのでしょうか?
買取金額が、数十万となることは
まずありません。
訪問着、振袖など、
新品で数十万で購入したものも
買取の相場は、数千円~数万円。
小紋、付け下げは数千円。
中には、数百円となってしまいます。
新品の購入額の1割のお値段が付くことは
ほとんどないそうです。
かなり低い買取価格になることを
覚悟しておいてください。
また、元が素晴らしい着物でも、
汚れが出ていたり、虫食いがあると、
買い取ってもらえないこともあります。
高い買取査定がつくポイントとは?
ポイントは4つです。
(1)生地の質
ウールや化繊の着物は買取対象となりません。
正絹で、保存状態のよいものだけが
買取の対象になると言ってもよいでしょう。
未着用のものは、高額査定になる可能性が高いようです。
(2)サイズ
祖母の着物は、いいものが多いけど、
着丈も裄も短くて、着られない・・・
というのは、みなさん共通の悩み。
50年前と比較して、
女性の体格が良くなりました。
当時は一般的だった身丈150㎝程度の着物は
今では、需要がなく、
買取価格も低くなります。
(3)作家
人間国宝の作品は、高額買取される可能性が
高いと言われています。
人間国宝とまではいかなくても、
有名な作家の作品は
高額買取の対象になります。
(4)産地
加賀友禅、京友禅、越後上布、薩摩絣、
丹波布、結城紬など
いわゆるブランド産地の着物は、
高い査定が付くと言われています。
生地の品質や産地などを証明するには、
証紙が必要です。
証紙の有無で着物の査定額は大きく変わるので
査定に出す際に必ず一緒に提出しましょう。
買取に出す前にクリーニングや修理はするべき?
保管状態のよい着物の方が
高い値段がつくとはいえますが、
クリーニングや修理代を
上回る価格が付くかは
査定に出してみないとわかりません。
小紋や付け下げなら、
クリーニング代を上回る査定がつく可能性は
低いでしょう。
着物の古着買取はどんな種類がある?売る時の流れは?
古着の買取は、大きく分けて
3つのパターンがあります。
| 持ち込み | 古着屋に持ち込んで査定してもらいます。 |
| 訪問 | 古着屋の人が自宅に訪問して査定してくれます。 1枚から対応してくるようです。 着物だけでなく、骨董品なども合わせて評価する サービスを提供する店もあります。 |
| 宅配便で送付 | 宅配便でまとめて着物を送付すると 査定してくれるサービスです。 気軽に申し込めますが、 自分の目の前で査定されないので どのように評価されたのか、 不安は残ります。 |
それぞれ、メリット・デメリットがありますが、
慣れないうちは、
手間がかかっても古着屋に足を運ぶ方がよいでしょう。
詳しく査定ポイントも教えてもらえますし、
店頭で販売されている着物をみて、
どんな着物が高く売れるか
情報も収集できますよ。
最後に
今回、古着屋で買取をしてもらった経験のある方に
色々と話を聴いてみましたが、
「思ったような値段はつかない」
「1枚500円と言われて悲しくなった」
「こんな値段なら・・と売らなかった」
という声が多くあがりました。
古着屋のホームページには、
高額の値段での買取事例が
掲載されていますが、
高額がつくことは、
わずか一部の着物のようです。
「とらぬ狸の皮算用」とならないように、
買取価格はシビアに考えていた方が
間違えがないようですよ。




