裾や肩に自由な絵柄が描け
大胆に帯とのコーディネーションが
楽しめる着物。
ただ、着て楽しむ私たちも
「裾に満開の桜の絵が入ったら素敵だな〜」
とか、
「帯に、愛犬の絵を描いちゃおう」
などと考えますよね。
仕事として着物をデザインするのは
とても魅力的だと思いますが、
誰もがその職に就ける訳ではありません。
どうすれば、着物デザインの仕事に就けるのでしょうか。
着物をデザインする仕事に就くためにはどうすればいい?
着物をデザインする仕事に就くのは
かなり狭き門と言えるでしょう。
ただし、そこに辿り着くまでの道は
一筋ではありません。
どんな学校に進学するべき?
出典:http://isyoukenkyukai.co.jp/
日本の伝統的な衣装である着物。
守らなくてはならない伝統的な技法を
知っておく必要があります。
そして、和裁と呼ばれる
仕立て方も知らなくては
デザインもできませんね。
さらに、素材となる生地の織り方、
染色方法など、
さまざまな専門知識が欠かせません。
着物デザイナーになるには、
専門学校などの服飾系学科で
総合的に技術や知識を
しっかりと習得しておくことが必要です。
あるいは美大で、しっかりデザインや
素材に関する基礎知識を身につけ
個人的に和服の技法を学んでも良いでしょう。
資格や実務経験は必要?どんな関連資格があるの?
この資格を取れば、
着物デザイナーに必ずなれるという資格は、
当然ありません。
一般的には、デザイナー希望の方は、
着物メーカーの工場や呉服店の工房に
就職して経験を積んでいくことになります。
和裁ができることを示す和装技能士
着物のコーディネートや総合的な知識が
求められるきものコンサルタント
という 資格は取っておくと
着物メーカーや呉服店の就職に
有利になるとは思います。
勿論、一般のテキスタイルメーカーで、
テキスタイルデザイナーの腕を磨く
という 道もあります。
就職に有利なコンテストやコンクールはある?
就職に有利になるかは、確証はありませんが、
着物のデザインの腕を示すコンクールは
行われています。
全国染色連合会が主催する
全国きものデザインコンクールは、
自分が着たい着物をデザインするもので、
子供から大人まで、誰でも応募できます。
手書きの絵や
コンピュータグラフィクで製作したデザインを
提出すればよいので
気軽に応募できますね。
学生きものデザインコンテストは、
大学生・専門学校生の為のコンテスト。
これまでの着物の概念にとらわれない、
新しい感性による着物のデザイン画が
求められます。
着物のデザインって具体的にどんな仕事内容なの?
出典:http://tie-dye.cocolog-nifty.com/blog/
着物は洋服と異なり、
シルエットが決まっています。
デザイナーの仕事は
テキスタイルをデザインすること。
でき上がりを考えながら反物の絵柄を考えます。
絵付けや染色、織り方など、
伝統技法の知識が必要ですね。
染色家が直接デザインすることもあります。
求人募集はどこで探せばいい?
まずは、大手呉服店のデザイン部門や工房、
デパートや問屋の企画室を目指しましょう。
そうは言っても、求人数も少ないですし、
「新卒大募集」と言ったデザイナーの
求人広告は ほとんど見かけません。
頼りになるのは口コミ。
着物業界で働く人から
情報をもらうことが大切です。
いま、ツテがないというなら、
情報収集を目的として、
販売員としてでも
着物業界に身をおいておくことが
チャンスを掴む近道かもしれませんね。
どんな人が着物デザイナーに向いているの?
出典:http://papy-q.cocolog-nifty.com/blog/
何と言っても、着物が好きなことが一番。
自分が着たいと思う着物を
デザインしたいという 気持ちが
モチベーションの源です。
そして、忍耐強いことも大切。
着物の業界は近代化されたとはいえ、
まだまだ、製作の現場では
職人気質のベテランの方が多く活躍しています。
技術を教えてもらうのも、
「見て学ぶ」という世界。
すぐに成果が出ないと諦めるのではなく、
じっくり腰を据えて取り組む気持ちが大切ですよ。