茶道を習っていて着物に迷うときはありませんか?
お稽古にはどんな着物で行ったらいいのだろう・・・
お茶会にはこの着物でいいのかな・・・
着物にも色々な種類があります。
振袖、留袖、訪問着、付け下げ、色無地、小紋、紬などなど・・・。
そんな中、普段から気軽に着られる小紋の着物について茶道のマナーを調べてみました。
小紋の着物は使用頻度が高く、使用用途も広いことから、
どういうときに小紋の着物を着たらいいのかと迷う方も多いのではないでしょうか?
いったい小紋の着物を着るのはどういうときなのでしょう?
小紋の着物はどういうときに着るの?
小紋とは多くの場合、型染めで全体に模様が一方向に繰り返し描かれている着物です。
小紋の着物も種類は色々とありますが、着物の格としては基本的にカジュアルです。
茶道の場面で小紋を着るときは、普段のお稽古の時や仲間内での気軽なお茶会などがいいでしょう。
古典柄の小紋の着物などがいいですね。
また、飛び柄や淡い色合いの上品な小紋の着物でしたら、
大寄せのお茶会のお客様として着ることもできます。
色や柄で用途が変わる?~小紋の種類~
気軽に着ることのできる小紋の着物ですが、
小紋の着物も種類が色々とあります。
一般的に小紋というと、白生地を型染めして作られたもので、
繰り返し模様が全体に入ったものをいいます。
街着など、カジュアルな場面で大活躍ですね。
そのほかにも、飛び柄と言って小紋でありながら無地の部分も多く、
柄が飛び飛びに入れられている小紋の着物があります。
上品な、おとなしい柄の小紋の着物です。
これは、一般的な小紋の着物に比べるとややフォーマル度が高まります。
そして、江戸小紋。
この着物の柄は元々は武士に好まれた細かい柄で、
遠目で見ると無地のように見えるのが特徴です。
熟練の職人さんの手によって型染めされるのですが、
模様は多種あり、「青海波」「万筋」「麻の葉」などがポピュラーです。
江戸小紋の着物は、小紋でありながら無地の着物として着ることができ、
格は一般的な小紋よりも上になります。
さらに、江戸小紋に紋を入れればフォーマル度は高まります。
また、小紋の着物の柄だけでなく色にも注目してみましょう。
小紋の着物の色は、本当にさまざまです。
そんな中で、なるべ上品な淡い色合いの小紋の着物を選ぶと、これもフォーマル度が高まります。
反対に濃い色合いの小紋の着物を選ぶとカジュアル度が高まります。
小紋の着物は、色と柄のバランスやTPOに応じて種類を使い分けるといいですね。
小紋の着物と茶道のマナー
小紋の着物というとカジュアルなイメージを持つことも多いと思いますが、
小紋の着物の色や柄、帯との合わせ方によってはドレスアップすることができ、
とても幅広い場面で活用できます。
茶道ではいろんな場面で使えそうですね。
ただし、茶道のマナーとしていくつか注意したい点があります。
ご存知かと思いますが、茶道では季節を大切にします。
春に菊、秋に桜の柄の着物を着ていては日本人としてちぐはぐな感じを受けます。
「せっかく茶道を習っているのだから~」(これは私の師匠がよくおっしゃる言葉です。)
せわしない世の中ですが、お稽古の時だけでもじっくりと季節に目を向けたいですね。
季節ごとの着物を買うのは大変だと思うのであれば、
季節を問わない柄を選びましょう。
そして、大切なことは悪目立ちしないこと。
茶道で重要なのは着物ではありません。
派手すぎる着物や帯などは茶道の精神にもそぐわないと思います。
茶道を心から楽しむためにも、
その場に溶け込み、自分も周りも気持ち良く過ごしたいものです。
最初は最低限の茶道のマナーで十分です。
着物を選ぶときには少しだけ、茶道のマナーを思い出してください。
茶道も、着物も精一杯楽しみたいですね。
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