しみを付けてしまって、着られなくなった着物。
母や祖母から譲ってもらったけど、
箪笥にしまいっぱなしの着物。
思い切ってほどいて、他のものに仕立てて
活用しませんか?
着物の生地で作ったバッグは、
着物姿にも合わせられますし、
普段使いのバッグにもぴったり。
着物をリメイクしたバッグの作り方、
ご紹介します。
着物をリメイクしてバッグを作りたい!その手順とは?
手順を覚えてしまえば、
着物をリメイクしたバッグは、
簡単にできるんですよ。
まずは下準備!着物のほどき方
着物は、手縫いですから、ほどくのは、
意外と簡単です。
糸切はさみを用意してとりかかりましょう。
まず衿からはずします。
衿を身ごろに縫い付けてる縫い目を切って
ほどいていきます。
続いて、掛け衿、袖、おくみ、裾の順でほどきます。
裾がほどけたら、今度は表と裏生地とを分けて
そして最後に、前身ごろと後ろ身ごろをほどきます。
袖口や袖着け部分などは、
しっかりと縫い付けてあります。
力づくでほどくと、破れることがありますから、
慎重にほどきましょう。
ほどいた着物の洗い方
たらいに入れた20~30度くらいの水に
液体の中性洗剤を溶きます。
ほどいた生地を静かに浸して、
押し洗いします。
あまり強く押したり、生地をこすり合わせると
傷めますので、軽く押して洗いましょう。
その後、丁寧にすすぎ、手で押して絞ります。
決して、雑巾のようにしぼらないように!
ある程度、水分を減らしたら、
バスタオルにくるんで、水分を取り除きます。
そして、暫く、干しましょう。
完全に乾ききらないうちに、
裏からアイロンをあてて
生地のシワや撚れを整えながら
水分を飛ばしていきます。
最後にもう1度干して、完全に乾かしましょう。
簡単なバッグの作り方
一番簡単なのは、巾着です。
まず、ほどいた生地を必要な大きさに裁断して
ジグザグミシンで、端がほどけないように処理します。
底を輪の部分とするなら、中表にして
両端を、上10㎝程度残して、縫い代1㎝程度で、
縫います。
縫い残した部分は、縫い代部分を倒して
生地に縫い付けます。
巾着上部の処理をします。
紐を通せるように、三つ折りにして端を縫います。
この部分に紐を通せば、完成です。
持ち手付のバッグを作るのも、
難しくはありません。
接着芯を生地の裏側に貼り、
裏地を縫い付ければ、
型崩れしにくくなります。
好みのデザインで作ってみましょう。
着物のリメイクにはどんな種類があるの?
着物をリメイクしてできるのは
バッグだけではありません!
小物のリメイクが多い
大きいバッグはまとまった生地も必要だし、
作るのもたいへん・・
という方も多いですね。
まずは、小物にチャレンジ!
ティッシュケースは、何個あっても嬉しいですね。
また、染めの小紋の生地は、
シュシュにすると華やかに蘇りますよ!
もっと小さな生地なら、
くるみボタンを作るとかわいいですね。
ワンピースやチュニックなど服にアレンジ
どうせなら、洋服にアレンジしたいという方もいますね
ワンピースやチュニックに仕立て直すこともできますよ。
チュニックは、直線縫いで出来上がるので
比較的簡単です。
着物をリメイクしたワンピースの作り方を
説明する本は多数出ていますよ。
型紙がついてるものもあるので、
ぜひ、参考にしてください。
美しい和風の着物ドレスにも!
きれいな絵柄が描かれた訪問着。
裾模様が美しい留袖。
絵柄を大胆に取り入れて
ドレスに仕立てることもできるんです。
着物と洋服は仕立て方が全く違うので、
どのように仕立てれば
ドレスの目立つ場所に
絵柄が上手く取り入れられるか
デザインセンスと仕立ての力量が必要になります。
プロの方にお願いするもの一案ですね。
羽織にリメイクして着続けることも
裾にしみをつけってしまった!
というときは、思い切って羽織に
仕立て直してみましょう。
そのまま、仕立て直してもよいですし、
あるいは色を染め直せば、
一段違った風合いのものに
仕上げることもできますよ。
呉服屋さんに持ち込めば相談にのってくれます。
着ない着物、着なくなった着物、
簡単に捨てずに、リメイクしてみましょう。
どんな風にリメイクしようか?
と考えるのも楽しいですね。