アメリカ人の知人に、
着物の時は、ウエストのくびれ部分に
補正の綿をいれるんだよ
と説明したところ、
「それでは、スタイルが悪く見えるじゃない!」
と驚かれたことがあります。
洋服が、女性の身体のラインを美しく見せる
デザインなのに対し、
着物は、着物の柄を美しく見せることが
着こなしのポイントになります。
着物が似合う、つまり、着物が美しく映える
体型はどんな体型なのでしょう?
その体型に近づく補正方法もあわせて
ご紹介します。
ズバリ!着物が似合うのはどんな体型?
ズバリ!言い切ります!
寸胴体型が、一番着物が似合います!
着物、特に訪問着では、
柄が絵画的に描かれています。
その絵が一番きれいに見せるには
凹凸がない方がよいですよね?
包装紙で物を包む時を想像してみください。
茶筒のような円筒形のものは美しく包めますが、
グラマラスな形のコーラの瓶を包むと
包装紙にシワがよって、
くしゃくしゃなってしまいますよね。
着物もそれと同じ。
つまり、豊かなバスト、
くびれたウェストは
綺麗な柄を歪めてしまう原因に
なってしまいます。
着物を美しく見せる究極の理想は、
バスト・ウエスト・ヒップが
同じサイズ・・という体型です!
着物を美しく着こなすための補正方法とは?
出典:http://yukitokimono.blog.fc2.com/img/P5070063.jpg/
着物を着こなす補正のポイントは、
体の凹凸をできるだけなくすこと。
つまり、凹んでる所を膨らませ、
膨らんだ所をなるべく潰すことです。
バストとウエストがポイントになります。
まず、バスト。
洋装用の「寄せて上げる」ブラジャーでなく
和装用のブラジャーを必ず使いましょう。
さらに、和装用のブラジャーには、
肩紐から鎖骨の下部分に
補正の綿が入れられるものもあります。
痩せてて、肩まわりの肉付きが少ない方は
ここに綿を入れましょう。
続いて、ウエスト部分。
腰にタオルなどを巻き付けて
ヒップまでの曲線を平にします。
特に腰が沿っている人は、
何枚かタオルを重ねて巻き付けます。
そうすることで、帯にもシワがよらず
きれいに付けられますよ。
また、極端ないかり肩、なで肩の場合、
肩に綿を乗せて補正することもできます。
気になる方は、一度、試してみてください。
似合う着物の色や柄を体型別に紹介!
体型別に似合う色・柄があるのは
洋服と同じです。
ふくよかな女性は、縦縞の模様なら
スッキリ見えますね。
膨張色といわれる、淡いピンクなどは避け、
濃い目の色を選んでみましょう。
着物は絵を描くキャンバスのようなもの。
小柄な女性は小さなキャンバス、
大柄な女性は大きなキャンバス
ということになります。
当然、小さなキャンバスをはみ出るような絵柄、
例えば、大きなひまわりや牡丹の絵などは
小柄な方には、おススメできません。
一方、大柄な女性には、
小さな柄だけだと、
余白部分が大きくなり、
締まりなく見えることもあります。
背の高い女性なら、枝がすらりと伸びた
梅の絵など素敵ですね。
小柄な女性は、裾模様に
小さな花がたくさん描かれているような
柄はいかがでしょうか?
まとめ
- 着物を一番美しく着こなせるのは、
寸胴体型です。
- 誰でも、体型補正をすれば、きれいに
着物をきれいに着こなせます。
バストには、和装ブラジャーをつけ
ウエスト部分にはタオルなどを巻き付けて
ヒップとのラインを平にします。
- 大柄な女性には大きく華やかな柄、
小柄な女性には可憐で小さな柄が
似合います。
きれいに体型補正をすれば、みなさん綺麗に
着物をきこなせます。
専用の下着など、様々なものがあるので、
呉服屋で探してみてください。