着物の着付けをお願いすると、
「これだけは、お持ちください」
という持ち物リストが渡されます。
メモを見た瞬間、
「こんなにたくさんの小物を
用意しなければならないの?」
と驚きますね。
その上、着物に慣れていない人にとっては、
知らない単語ばかり。
「・・何を準備すればいいのだろう?」
と不安になってきますよね。
それぞれの小物がどんなもので、
どんな役割を果たすのか
確認していきましょう。
着物の名称と役割を解説!基本の着付け小物 編
着物の着付けに使う小物について
その役割を整理します。
肌襦袢、肌着+裾除け
出典:http://ameblo.jp/wabitas-102/
いわゆる下着のことです。
肌襦袢は肌着ともいい、上半身に
裾除けは下半身に身につけます。
着物を汗から守るためにも、
吸水性の良いものを身につけましょう。
肌襦袢は、襟もとから下着が見えないように
首の後ろが大きく抉られ
前も深めに開いています。
裾除けは、腰まわりは吸水性の良い綿、
足回りは滑りの良いポリエステル素材の
ものがオススメです。
肌襦袢と裾除けを組み合わせた
着物用スリップは、
着脱が簡単でオススメですよ。
長襦袢+半衿+衿芯
肌着の上に着るのが、長襦袢。
長襦袢の襟元には半衿をつけます。
半衿の首元は、地肌にあたり
汚れやすい部分です。
適宜、取り外して洗濯し、
また長襦袢に縫い付けましょう。
また、半衿の下には、
襟元が崩れないように 衿芯を入れます。
半衿の下に縫い付けてしまう三河芯
後から差し込むプラスチックのものなどが
あります。
腰紐
出典:http://www.kitsukeshi-blog.com/
腰ひもは、長襦袢の前合わせを止めたり
着物の丈を調整するために使う
ベルトのような役割の紐です。
3本は用意しておきましょう。
素材はずれにくいモスリン(毛)がオススメ。
最近は、ゴム素材のベルト状のものも
あります。
結ばなくて良いし、伸び縮みするので、
着心地もよいですよ。
伊達締め
着物や長襦袢の前合わせを
ずれないように押さえる帯状のものです。
腰ひもより幅広で、
滑らず、伸び縮みしない絹素材のものを
使います。
前板
出典:http://withonline.jp/withgirls/stars/
帯板ともいい、帯にシワがよらないように、
体の前で帯の間に挟んで使います。
名古屋帯など、帯の間に板を挟みにくい帯には
帯板にゴムベルトがついて、直接着物の上に
つけられるものが便利です。
帯枕
出典:http://www.yamamoto-gofukuten.com/blog/
名古屋帯と袋帯でお太鼓結びを作る時に
帯の山を作るために使います。
最初から紐が付いているものもありますが、
枕部分しかないものもあります。
伸縮のあるガーゼなどをかぶせて
使いましょう。
帯揚げ
帯枕を包んで体の前方で結ぶことで、
帯の形を整えます。
帯揚げは、結び目の上部を
帯の上より少し見える程度に出し
余りの部分は、帯の上に綺麗に飾って、
端は帯の中に隠します。
帯と着物を結ぶアクセントとなる小物なので
色合わせはよく考えましょう。
帯締め
出典:http://maiko721721.blog.fc2.com/
お太鼓の形を整えた後、
帯の形が崩れないように
帯の上から巻く紐です。
体の前中心で結んで、
両端は帯との間に挟みます。
色のアクセントになりますので、
帯との組み合わせを考えましょう。
足袋
出典:http://blogs.yahoo.co.jp/shonan_takeman
足に履く靴下です。
草履が履けるように、
親指とそれ以外の指を入れる部分に
先が二つ分かれています。
基本的には白い足袋を用意しましょう。
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あると便利な着付け小物は?
着物を着慣れない人が増えたこともあって、
最近は着付けを簡単にするための
小物が増えてきました。
着物ベルト(コーリンベルト)
出典:http://www.arecole.com/index.html
着物の前合わせが崩れないように使う
両端にクリップが付いたゴムのベルトです。
背中を通して、両方の衽を挟んで止めます。
着物ベルトで留めた上を
伊達締めで締めれば
前合わせがずれにくくなります。
補正用品
出典:http://kimono-yayoi.jugem.jp/
着物は「寸胴体系」に補正してから
着用する方が美しく見えます。
ウエストから腰のくびれにタオルを当て
腰ひもで縛ってもいいのですが、
マジックテープで止められる
綿が入った補正用のベルトが
販売されています。
また、和装用のブラジャーは、
カップ部分は平たく、
紐部分にわたを入れて
バストのボリュームを抑える役割をします。
衿止め(着物クリップ)
長襦袢と着物の衿もとがずれないように
着付けの間留めておくクリップです。
首の後ろの中心で、
長襦袢と着物の衿を留めておきます。
洗濯ばさみでも代用できますが、
着物クリップの方が、
挟む力が強く、ずれません。
さて、これだけの小物を揃えれば
着付けも怖くはありません!
便利な小物を揃えれば、
一人で着物が着れる日も
すぐそこですよ。