着物を着ていると、知らずと背筋が伸びて、
「シャン!」とした姿勢になりませんか?
袴を付けると、腰が「ドッシリ」と
落ち着いた感じになりますよね。
着ている自分も姿勢がよくなるし、
周囲から見ても、
すらりと格好よく見えているはず。
普段着として、着物をきてみたいとは思うものの、
気になるのは周りの反応ですよね。
普段着で着物や袴をつけている人、
あなたの身近にいませんか?
着物や袴を普段着で着たい!周りの人の反応は?
今から50年程前の時代。
普段着として、着物を着る人は大勢いました。
明治生まれの私の祖母は、
普段から着物を着て家事をこなしていました。
ところが、今は、普段着として、
着物や袴を着ている人は
ほとんど見かけませんね。
先日、同じマンションの住人が、
袴姿でエレベーターを待っていたので、
びっくり!
思わず声をかけたところ、
彼女は弓道をしていて、
お稽古の帰りとのこと。
普段生活している場に、袴姿の人がいたら、
みなさんも同じように、ちょっとビックリという
反応を示すのではないでしょうか。
着物を普段からよく着ている人でも、
現代では、家事や仕事の時は
洋服という方が多いようです。
私の茶道の先生も、
お稽古のときは必ず着物姿ですが、
お稽古の準備をしている間は洋服。
お稽古が始まる直前に、
着物に着替えています。
おそらく、掃除や料理をするにも、
洋服の方が動きやすいことが
影響しているのでしょうね。
毎日、袴や着物で生活しているという人は、
本当に着物が大好きな方、
あるいは、何かポリシーを持っている方
なのだと思います。
せっかく、日本人に生まれてきたのですから、
普段着とまではいかなくとも、
お稽古のとき、お出かけのときなど
折を見つけて着物をきたいものですね。
着物を日常使いしている人が気を付けていることとは?
さて、着物ですごそうが、
洋服ですごそうが、
日常で気を付けるポイントは一緒。
それは
いかに汚さないか・・
ということ。
汚れるとわかっているようなとき、
例えば、家の中を掃除するとか
料理をする時とか・・
そういうときは、洋服でも、
エプロンを身に着けますね。
着物も同じ。
袂が汚れがちになりますから、
割烹着を付けましょう。
そして、いい洋服・いい着物を着ているなら、
汚れるような場所には出かけないこと。
もし、焼肉や鉄板焼きの店に出かける場合は、
油がつかないように
前掛けをつけた方がいいですね。
汗をかくときも、汗取パッドを使ったり、
着物なら、手ぬぐいを衿にはさんだり
といった工夫が大切です。
そして、もし、しみをつけてしまったら、
すぐにクリーニングに出すこと。
これも、洋服の時と同じですね!
普段着に適した着物の種類とは?
出典:http://tokidoki-kimono.blog.so-net.ne.jp/
普段着で一番大切なことは丈夫なこと。
絹で表面が滑らかな、柔らかな生地は、
よそ行き用。
普段着には向きません。
ごわごわとして、ハリのある生地の方が
普段着向きです。
絹素材なら、紬。
夏なら木綿、冬はウールが普段着用です。
また、ポリエステルの着物なら、
洗濯機で丸洗いしてもシワにならないので
普段着るのに重宝します。
帯は、半幅帯がおススメ。
文字通り、普通の帯の半分の幅の帯で、
帯揚げ・帯締めをしなくてもよいのです。
それでも、貝の口、文庫といった
様々な帯結びのバリエーションが
楽しめますよ。
まとめ
- 普段着で着物。袴を着ているという人は、
残念ながらほとんど見られません。
- 普段の生活の場に着物姿で現れると
驚かれることも。
- 普段着物を着るなら、汚さないように気を付けること。
割烹着などをつけましょう。
- 普段着には、木綿やウール、ポリエステルの着物に
半幅帯がお勧めです。
1枚、普段着に着てもいいかな?というものを
手に入れて、普段の生活に着物を
取り入れてみませんか?