能のシテってどの役のこと?相手はワキ?ツレ?用語を解説!

能のパンフレットや広告に載っている、

演者の説明に書いてある用語が

気になったことがある方は

多いのではないでしょうか。

 

能の演者の表現は

シテ、ワキ、ツレ、ワキツレ、アイなど、

他になく独特です。

 

また、囃子方、狂言方、子方などもあり、

能の演者は細かく分業されています。

 

シテとは一体どんな役なのか、

またシテの相手はワキなのか、ツレなのか、

今回はいま一つわかりにくい

能や狂言の演者の用語を

解説していきたいと思います。

能のシテはどの役のこと?

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出展:http://www.ntj.jac.go.jp/

 

シテとは「仕手」または「為手」と書き、

能や狂言の主役のことをいいます。

 

物語の前場(まえば)では

「前(まえ)シテ」、

後場(のちば)では「後(のち)シテ」

表現されます。

 

演目はシテを中心に構成されており、

シテは演出家の役割も兼ねています。

 

また、能のシテの多くは能面をつけており、

神や亡霊、龍神、鬼、天狗など、

超人的な役柄や、

女、老人などを演じます。

 

また、安宅、小督など、

現実に生きる壮年男性を演じる場合には

能面をつけない場合があります。

 

シテの相手はワキ?それともツレ?

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出展:http://www.hosho-wanokai.com/

 

シテの相手役を能ではワキといい、

元来「脇の仕手」と表現されていました。

 

ワキは演技を最小限にとどめて

シテを引き立たせる、

いわば物語の進行役のような存在であり、

観客とともにシテの幻を見る場合と、

シテと敵対する場合がほとんどです。

 

主に旅の僧、勅使、廷臣や神職など、

現実の男性を演じることが多く、

能面をつけることはありません。

 

また、ツレとはシテやワキ以外の

すべての役を指し、

シテ・ワキを助演する役となります。

 

「ツレ」とのみ表現される場合は

通常シテツレのことを指し、

ワキの助演者はワキツレといいます。

能は完全分業制!シテ方以外は何がある?

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出展:http://www.harusan1925.net/index.html

能には

シテ方、ワキ方、囃子方、狂言方という

4つの役割分担があり、

一人一芸の完全分業制です。

 

能はほかの演劇とは違い、

それぞれが兼業することは決してなく、

修業の過程から完全に分業されています。

 

また、能は「シテ一人主義」といわれていて、

シテを助けるワキ方、囃子方、狂言方は

一括して三役と呼ばれることがあります。

 

シテ方

シテ方は、

歌舞的な演技技法を専門とする能役者です。

 

シテのほかに、

その同伴者であるシテツレ(ツレ)、

謡で場面や登場人物の心情を表現する地謡、

シテ方のお子さんが務める子方、

小道具や装束の乱れを直す後見などの

役割があります。

 

後見はシテにアクシデントがあった場合、

代演を務めなければなりません。

 

尚、シテ方は全部で五流派あり、

他の三役と比べても

圧倒的に人数が多くなっています。

 

ワキ方

ワキ方は、

現実的な演技技法を専門とする能役者です。

 

ワキのほかに、

その同伴者であるワキツレがあります。

 

ワキもワキツレも能面をつけることはなく、

主に現実の男性の役を演じます。

 

ワキ方は現在三流派あります。

 

狂言方

狂言方は狂言を専門としており、

能の中では写実性を求められます。

 

本狂言のほか、

間狂言を担当し、

アイ(オモアイ)、アドアイという役で、

能に参加します。

 

また、狂言方には、

能の演目『翁』の三番叟を務めるという

大変重要な役割があります。

 

狂言方は現在二流派あります。

 

囃子方

囃子方には

笛方、小鼓方、大鼓方、太鼓方の四種類があり、

四拍子(しびょうし)と呼ばれています。

 

後座に向かって右から

笛方、小鼓方、大鼓方、太鼓方と座り、

能の伴奏をするときには正面を向きます。

 

また、稽古のために

ほかの楽器を演奏することもありますが、

舞台上では

専門外のことをすることはありません。

 

シテ方でもワキ方でもない!”アイ”って何?

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出展:http://blog.livedoor.jp/sotobakomati/

 

シテ方、ワキ方は

狂言に参加することはなく、

能のみを専門に演じますが、

狂言方は、

狂言だけでなく

能に参加することがあります。

 

間狂言(あいきょうげん)という、

能の前場と後場の間につなぎとして入り、

状況を説明する役柄を担います。

 

その際、

二人以上の役が登場する場合、

主役をアイ(オモアイ)、

相手役をアドアイといいます。

 

まとめ

シテ方の解説の際に

後見について述べましたが、

能『道成寺』では、

数人の助手とともに、

鐘を吊り上げたり落としたりする

特殊な鐘後見という役があります。

これは過去に

『道成寺』を演じたことがある演者のみが

担当することができます。

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