能の主な演目一覧!五番立の特徴と一緒に紹介します!

どんな芸能でも
様々な分野に細分化されます。

現代の映画や小説なら
サスペンス、ファンタジー、アクション
などに分類されます。

伝統芸能でも、歌舞伎の場合なら
武士が主役の時代物
町人が主役でその当時の風俗を描く世話物
特にストーリーはない舞踊
という形で分類されます。

能も、「五番立」と呼び
大きく五つのカテゴリーに分類されます。

それぞれのカテゴリーの特徴と
代表的な演目を
ご紹介しますので、
ぜひ、鑑賞に出かける演目を選ぶ時の
参考にしてください。

能の五番立は何を指している?有名な演目や種類を紹介!


出典:http://blog.goo.ne.jp/shirasumasakonoumen

能は、主人公となるシテの役柄によって
神、男、女、狂、鬼の5つに分けられます。

そして、が主人公の演目を脇能物
男性が主人公のものを修羅
女性が主人公のものを鬘物
狂った人などが出るものを狂物
鬼など人間以外のものが出るものを切能物
と大きく分類しています。

この5種類の演目を順番どおりに
演能することを「五番立」といいます。

正式な五番立の前には
「翁」が演じられます。

「翁」は、他の能と異なり、
ストーリーのようなものはありません。

神聖な儀式であり、
演者は神として天下泰平、国土安穏を
祈祷する舞を舞います。

脇能物

神様が、この世に来臨して舞を舞い、
平和な世の中を祝福する内容の能です。

代表的な演目は、
結婚式でよく謡われる『高砂』。

高砂と住吉の相生の松の化身である
老夫婦が現れて舞を舞います。

また、『養老』も良く知られています。
「養老の滝」と呼ばれる聖水を見つけた樵が
天皇の勅使にその場所を教えると、
山の神が登場して颯爽と舞う話です。

琵琶湖に浮かぶ竹生島を舞台に、
国を鎮め民の願いをかなえようと
荒々しい神や龍神が舞う『竹生島』
脇能物です。

これらは、神様の祝福の舞ですから、
よどみなく演じることが大切と
言われています。

 修羅物


出典:http://blog.goo.ne.jp/np4626

僧侶の前に武将の亡霊が現れ、
自分の最期や死後の苦しみを語り
僧侶に救済を求める話が修羅物です。

修羅物には、主人公として、
平家方の武将が多く登場します。

貴公子である平敦盛を討ち
世の無常を感じて出家した熊谷直実の前に
敦盛の亡霊が現れ
「今は友」と語る『敦盛』。

優れた歌人でもある平忠度の亡霊が
「自分の詠んだ歌が詠み人知らずと
なっているのは悲しい」
と訴える『忠度』

その他、『清経』『頼政』『実盛』なども
平家の武将が登場する
有名な修羅物です。

平家方が主人公の演目は
「負け修羅」と呼びますが、
源義経が主人公の『八島』
坂上田村麻呂が主人公の『田村』
梶原景季が主人公の『箙』
の3つは勝者が主人公のため
「勝ち修羅」と呼ぶことがあります。

鬘物


出典:http://blog.goo.ne.jp/googeba

美しい女性が優雅で美しい舞を見せる能です。
女性が主人公のため、「鬘物」と呼びます。

伊勢物語など古典文学に登場する
優美な女性の亡霊が昔の恋を語る
『松風』『井筒』。

杜若の精が
伊勢物語の在原業平の和歌や恋について
語り舞う『杜若』

老桜の精が西行に語り掛ける『西行桜』

天女が主人公の『羽衣』

絶世の美女の小野小町が
年老いた姿で登場する『関寺小町』
などが代表的な演目です。

また、貴族的な優雅な男性が主人公の能も
こちらに分類されます。

 

狂物

出典;http://hannya-boh.blog.so-net.ne.jp/

「雑物」とも呼ばれ、
実際は狂人が主人公のものだけでなく
他の4つのグループに入らない
仇討ちの話や
中国を舞台にした作品などが
ここに分類されています。

その為、作品の種類は多岐に渡り、
代表的な演目も数多くあります。

子供と死に別れ、物狂う母を描く『隅田川』

「神楽」を舞う女神が登場する『三輪』『龍田』

源氏物語をベースにした話で
嫉妬心から鬼となって
光源氏の正妻の葵上にとりつく
源氏の愛人の六条御息所を描く『葵上』

逃げた男を追いかけて
隠れた鐘ごと焼き殺した女の怨念が残り
白拍子が飛び込んだ鐘を吊り上げると
蛇が現れるという
『道成寺』

その他、
地獄に堕ちた男女が登場する『善知鳥』
中国の故事を扱った『邯鄲』
弁慶と義経が関所を通過するために
知恵と勇気を働かせる『安宅』
孤島に独り取り残される男の苦悩を描く
『俊寛』なども
狂物の代表的な演目です。

 切能物

鬼や霊獣が登場する能です。
「五番立て」では、
一日の最後を締めくくる演目となります。

狐の化物の魂が取りついた巨石を
仏法を授けて修める『殺生石』

幼い源義経が天狗から兵法を授かる
『鞍馬天狗』

お酒が好きな化物が現れる『猩々』
など鬼や天狗などが登場します。

鬼や化け物を退治する
『土蜘蛛』『紅葉狩』『黒塚』
なども代表的な演目です。

他に男性貴族の霊が登場して、
昔の美しい風景を懐かしむ『融』

舟で出航した源義経の前の海上に
平家の武将の怨霊が現れる『船弁慶』
切能物に分類されます。

現在では、時間の都合から
「五番立て」で演じられることは
滅多にありません。

能、狂言1~2本ずつという組み合わせが
一般的なようです。

ただ、プログラムを見て
「今日の能は、修羅物と狂物か」
などとわかれば、能を見る楽しみも
増えてきますね。

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