着物のハギレをもらった!もしくは買ってみた!
けれど、これってどう使うもの?
そもそも、表地なのか裏地なのかも
素材が何かもわからないし…
そんな疑問についてお答えしていきます!
着物の裏地にはどんな素材が使われる?
表地でも裏地でも同様ではありますが、
様々な種類があります。
一番上等かつ
裏地に最適!なのがやはり正絹。
他の素材でも作れないことはないのですが、
正絹ですと肌触りもよく
また風通しも良いので
とても蒸れにくいです。
安価であれば
化繊などでも代用可能ではありますが
ツルツルしている割に風通しは悪いです。
また表地にも使われるモスリンという
素材は、
かなりゴワゴワとしているので
裏地には向いていないと
言えるでしょう!
正絹や絹と書いてあるのであれば、
表にも裏にも
使える生地と判断して
間違いないと思いますよ。
表地と裏地の素材の違いとは?見分け方はある?
そもそもは表地でも裏地でも一緒です!
昔は表地で使っていた布が少し汚れてきたり、
色が褪せてきたりしたら
今度はそれを裏地に仕立てなおしていました。
今では、裏地ももちろん
新品のものを使いますが
もし中古で生地を手に入れたのであれば
その質感や綺麗さで
表に使うか裏に使うかを
決めてみてはいかがでしょうか。
少し色あせていたりするようなら、
裏に使ったほうが生きることもあります。
また、綺麗な生地で柄行きとかも
表に見せて着たいというような生地
であれば
表に使っても良いと思います。
また、決まりではないのですが
あまり分厚い生地を裏にも使用すると
着物自体は分厚くなってしまいます。
もしそれでも良いのであれば
表も裏も同じ生地を使用しても
良いでしょう。
ですが、なるべく薄く作りたい
というようであれば
裏地に使用するものは
薄めのものを選んでみると
尚良いかもしれませんね。
究極のオシャレ!裏地の派手な柄にこめられた粋な理由とは?
見えないお洒落が粋!という文化って
どこか現代でも残っているように思います。
それを紐解くと、
時は江戸時代まで遡ります!
江戸時代、幕府によって
奢侈禁止令
つまりは贅沢しちゃダメ!
というお触れが何度も
出たのだそう。
それによって、着物の素材や
デザイン、配色にまで
口を出されることもあり
特に農民などは
絹自体を着ることも許されず
木綿地のみだったそうです。
また、武士や町人においても
農民ほどではなかったにしろ
規制があったようで
表向きにはなるべく地味〜な
着物に誂えなければ
ならなかったようです。
ですが、お洒落な江戸っ子が
それを黙って聞くわけがない!!
洒落と皮肉を楽しみとした
町人文化もあいまって、
着物の裏地には派手な柄や
色などを使って
お上にバレないところで
存分にお洒落を楽しもう!
としたという訳です。
なんとも粋でお洒落な
江戸っ子らしい考え方ですね!
そのお洒落は現代でも受け継がれており、
着物の裏地をわざと
洋風の柄にデザインされている
着物などもあるんです。
筆者オススメの着物ブランド
モダンアンテナさん
の着物の裏地には
水玉模様などが施されていたり、
なんとも粋でポップなものが多くあります。
機会がありましたら
是非ご覧になってみてくださいね!
表だけでなく裏にもこだわるのが
日本人ならではのお洒落!
そのルーツは江戸時代にあった
んですね。
チラリと見える美学。
なんともチラリズム好きの
日本人らしいですよね(笑)
みなさんも是非、
チラっと見える裏地の
お洒落にもこだわって
着物のコーディネートを
楽しんでみてくださいね!!