「お宮参りの時に、赤ちゃんの晴れ着に
紐でご祝儀をつけますよね?」
と質問されて、
「え・・、紐??ご祝儀?」
と驚く方が多いのではないでしょうか。
私も、その一人。
調べたところ、関西地方では、
お宮参りの時に、晴れ着に紐をつけて
ご祝儀袋などを吊るす習慣が
あるのだそうです!
ところ変われば、色々と風習が違うものですね。
興味が湧いたので、更に調べてみました!
お宮参りの着物につける紐の名前は?どんな意味?
出典:http://ameblo.jp/nyanty0628/
さて、お宮参りの着物に
紐で結びつけるご祝儀のことを
紐銭
と言います。
お宮参りは、無事出産できたことを
氏神様に報告に行き、
赤ちゃんが、健康で幸せに成長することを
お願いする慣習ですね。
実家で出産したお嫁さんが、
赤ちゃんと家に戻った時期を見計らって
家族そろって赤ちゃんのお披露目のご挨拶に
氏神さまに伺うものです。
以前は、氏神様へ伺う道すがら
近所の家や親戚へも
赤ちゃんを連れて挨拶まわりをしていました。
その時に、赤ちゃんが、
一生お金に困らないように!
と祈願して、
挨拶を受けた人が、5円玉や50円玉を
着物の紐に通して結びました。
その習慣が進化して、
最近は祝儀袋やポチ袋を、
晴れ着に付けるようになりました。
お宮参りの紐銭の結び方!水引の選び方は?
紐銭をいただいたら、
どのようにつければ良いのでしょうか?
頂いた祝儀袋やポチ袋の左上に
小さな穴をあけて
ついている水引を穴に通して
晴れ着の紐に結びつけます。
水引がない場合は、紅白の紐でもOKです。
ご祝儀は、数が多い方が良いとされています。
紐銭をたくさんいただいたら、
遠慮せずどんどん結んであげて下さい。
気をつけなければならないのは、
紐がほどけてしまったり
何かの折に、袋の中身(つまり、お金)だけが
落ちてしまうこと。
不用心でもあるので、
中身だけ抜いてしまってから
袋を紐に結びつけるという人も多いようですよ。
お宮参りの着物の紐銭!のし袋や水引、使用後はどうする?
いただいたのし袋や水引は、
使用後はどうしたらよいのでしょうか?
調べてみましたが、
特に決まりごとはないようでしょう。
赤ちゃんの成長記録の一つとして、
大切に保管するのもよいですね。
また、たくさんの水引を使って
箸置きなどを作れば、
日々の暮らしで活用できます。
ご自宅の事情で、袋を保管するのは
難しいという方、
捨ててしまっても構わないのですよ。
せっかくのお祝いの気持ちが・・
と思うなら
綺麗に包んでから、ごみ箱に入れると
少し心の重さが晴れるかも。
それでも・・という方は、
神社でお炊き上げしてもらいましょう。
いただいた紐銭にはお返しが必要?
出典:http://hanabana1028.jugem.jp/
紐銭は、赤ちゃんにとって最初のお小遣い!
特にお返しをする必要はないそうです。
ただ、お祝いの気持ちは
大切にしなければいけませんね。
紐銭をくださった方には、
お宮参りの写真をお届けしたり、
その後も、赤ちゃんの成長の様子を
お知らせしましょう。
お小遣をいただくこともありがたいですが、
成長を共に見守ってもらうことが
赤ちゃんにとっても宝物になるはずですよ!
お宮詣りをみんなでお祝いする紐銭。
関西地方に伝わる素敵な習慣ですね。
「出産のお祝い何にしようか・・」と
迷うことが多いのですが、
「紐銭」として、
赤ちゃんに最初のお小遣いを
あげるというのも
関西地方らしい合理的な考えだな〜と
感心しました。
他の地域にも、赤ちゃんをお祝いする
様々な素敵な風習があるのでしょうね!