助六って聞いたことがありますか?
そう!
あの助六寿司の助六です。
お寿司は食べたことあるけれど、そもそも助六寿司の
助六って何?歌舞伎が由来って聞いたけれど本当?
そんな疑問にお答えさせて戴きます!
歌舞伎の助六ってどんな意味!?
助六寿司の由来になっている「助六」って知っていますか?
歌舞伎では有名な演目、
「助六所縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」
の通称であり、主人公の名前が「助六」です。
助六はどんな人物?演目のあらすじは?
助六の人物紹介
この主人公の助六さん、
花川戸の助六と巷では呼ばれていまして
江戸のNo.1イケメン!!で女子にモテまくりな
超絶色男です。
しかしながら、この方かなりの喧嘩好き。
夜遊び大好きで花の吉原で毎晩遊び呆けているのですが、
あちこちで喧嘩をふっかけては争いをおこすヤンチャぶりです。
あらすじ
先ほど、喧嘩好き…と書いたのには
実は訳があるんです。
この助六という名前、実は世を忍ぶ仮の姿。
正体はかの有名な曽我の兄弟の弟である
曽我五郎時致(そがのごろうときむね)
だったんです!!
この曽我の兄弟というのは、父の仇を追って
仇討ちを果たしたことで有名なのですが
江戸時代に曽我兄弟ブームだったらしく、
曽我兄弟にまつわるアナザーストーリーが
たくさん歌舞伎でも作られたんです。
その1つが助六だったという訳です。
この、助六のお芝居の中では
曽我五郎時致が花川戸の助六という侠客となって、
源氏の宝刀友切丸を探し出すため吉原に出入りしています。
そんな中、愛人である三浦屋の花魁、揚巻を通じて
吉原で豪遊する意休という老人がこの刀を持っていることを聞きだし、
その、宝刀友切丸を奪い返す!というストーリーになっています。
この後、この宝刀を使って仇討ちに繰り出す訳ですね。
このお芝居、江戸の花街である吉原が舞台となっていて
まさに豪華絢爛!
たくさんの花魁や遊女たち等、
個性豊かなキャラクターたちが次々と現れ、
ストーリーを知らなくてもまるでファッションショーを
見ているように楽しめる、楽しく華やかなお芝居です。
また、笑えるシーンも盛りだくさん!で
歌舞伎を観たことのない人にもオススメですよ。
機会がありましたら、お芝居のほうも
ぜひご覧になってみてくださいね!
なんとお寿司の助六は歌舞伎が由来だった!?
さて、お寿司のことに戻りましょうか。
助六寿司の中身はご存知でしょうか?
ここではそのお寿司の由来についてご説明
します!!!
お寿司の名前の由来になった助六の愛人とは?
先ほど、演目のあらすじにちらっと登場した
三浦屋の揚巻という花魁の名前が、
お寿司の元となっています。
助六の愛人である、揚巻という花魁。
吉原一の大店である「三浦屋」のNo.1花魁、
つまり吉原No.1といってもいい
絶世の美女です。
その名前「揚巻」の
「揚」=油揚げの「いなり寿司」
「巻き」=海苔で巻いた「巻き寿司」
といういわゆるシャレですね(笑)
そこから、この二つを詰め合わせたものを
「助六寿司」と呼ぶようになったそうです!
なかなか乙なシャレを考えるものですね~
こう書いていると、
なんだか久しぶりに助六寿司が食べたくなりました!
みなさんも助六寿司を食べる際には、
助六さんや揚巻さんのことを思い出してみては
いかがでしょうか?
そしてそのお芝居が気になったなら、
ぜひ歌舞伎のほうも見てみてくださいね。