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能の演目『小鍛冶』を解説!あらすじや見どころも紹介!


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昨今の刀剣ブームの

火付け役とも言われている

国宝・三日月宗近。

 

その三日月宗近の作者

この『小鍛冶』に登場する三条宗近です。

 

刀匠として今もその名を残す小鍛冶宗近は、

帝に刀を作るよう命じられますが、

適当な相槌がいないと一度は尻込みするも、

遣いの橘道成に押され引き受けます。

 

困り果てた小鍛冶宗近が

氏神である稲荷明神に祈祷に行くと

不思議な童子が現われ…。

 

平和と豊かな稔りを約束するという

祝意にあふれた能。

 

それを示すような見事な装束、

白頭や小飛出などの能面も見どころです。

 

今回は能の演目『小鍛冶』の

あらすじや見どころを解説いたします。

 

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小鍛冶のあらすじは?

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出展:http://switch-box.net/wallpaper-katana.html

 

それでは、能の演目『小鍛冶』のあらすじをご紹介します。

 

時の帝・一条天皇は夢枕にて

刀匠として誉れ高い小鍛冶宗近に

宝剣を打たせよとのお告げを授かります。

 

勅命を受けた橘道成は、

三条粟田口に住まう宗近のもとへ赴きます。

 

宝剣作刀にかなう

相槌を打つものがいない宗近は、

困ったものの勅命とあり作刀を承諾します。

 

神力にすがろうと

氏神稲荷明神への参詣の道中、

宗近はこのことをすでに知っている

不思議な童子に出会います。

 

童子は、

中国の宝剣や

日本武尊(やまとたけるのみこと)の

草薙の剣の故事を語り、

これらに並ぶ剣を打てと

宗近を励ましたあと、

稲荷山へと姿を消していきます。

 

これに力を得た宗近は身支度を整え、

七重の注連縄(しめなわ)に

神影を祀った鍛冶檀に上がり、

天を仰いで祈りを捧げます。

 

すると

槌を手に狐と化した稲荷の明神が現れて、

宗近の相槌を務めあげ、

見事に剣を打ち上げるのでした。

 

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小鍛冶の見どころはここ!動画も紹介!

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出展:http://todaikanzeob.main.jp/performances/2006-photos/No.07/IMG_221.html

 

京都三大祭「祇園祭」の

山鉾巡行の先頭をきる長刀鉾。

 

その長刀を打った刀匠としても

有名な三条宗近。

 

ジャンルに関わらず名手や名人には

伝説の一つや二つついて回るもの、

むしろそれを持ってして初めて

名人と呼ばれるのかもしれない…。

 

能『小鍛冶』は、

私たちにそう思わせるような

霊験物の物語です。

 

この物語もさることながら、

後半の舞働(まいはたらき)も必見です。

 

小飛出の能面を付け赤頭をかぶり、

狐の型のついた輪冠をいただいた明神が

勇躍して舞働をみせます。

この舞働は、

刀を打つ所作とよく調和がとれていて、

『小鍛冶』の見どころのひとつともいえます。

 

以下の動画1:36よりご覧いただけます。

東大観世会2014年『小鍛冶』

 

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装束も見事!白頭や小飛出の能面なども見どころ!

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出展:https://www.takiginoh.jp/news/entry-159.html

 

物語も大変魅力的な『小鍛冶』ですが、

特筆すべきは見事な装束と能面です。

 

通常は前半が黒頭の少年で

後半は赤頭で紅入りの装束を使いますが、

小書(特殊な演出)が付くと姿と演出が変わります。

 

代表的なのは「白頭」で、

この小書が付くと

前半は少年ではなく

稲荷にゆかりの稲穂を持った

尉(じょう・老人)の姿となり、

 

後半は、白頭となり

全体に無紅(紅い色糸を使用しない)の

装束になります。

 

白頭は年功を積んだ強い神霊を表すため、

少年が鍛冶檀に上がる際の

舞働を省きます。

 

またこの他「黒頭」の小書がつくこともあり、

赤白黒とそれぞれに

異なる演出が行われます。

 

そして『小鍛冶』といえば

稲荷明神を演じる

赤い彩色が特徴的な小飛出の能面です。

 

飛出面は鬼系統の能面ですが、

眼に施される金色、

また小飛出は

眼だけでなく歯列にも

金泥を施すことによって、

さらにその霊性の強さを表しています。

 

また、金剛流では通常時、

他流でも白頭の小書の場合には

全体に金泥を施した

泥小飛出が使われることもあります。

 

ちなみに眼が金色の能面は、

現実の人間以外の役のときに用いられます。

 

白頭の動画は以下よりご覧いただけます。

万葉薪能より…能楽(喜多流)『小鍛冶』

 

【関連記事】日本人が持つ侘び寂びの精神とは?わかりやすく解説してみた

 

まとめ

『小鍛冶』で使用されている

小飛出の能面ですが、

目の突き出た独特の表情をしています。

 

能面展に出向くのが趣味の私は、

近所の小さなギャラリーで行われた能面展に

当時1歳の娘を連れて出かけたのですが、

その娘がこの飛出面を

いたく気に入っていたのが

今でも忘れられません。

 

子どもながらに何か

霊的なものでも感じたのか、

それとも現実離れした

その表情がおもしろかったのか・・・。

不思議な魅力を持つ

小飛出の能面にもどうぞご注目ください。

 

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