放送は終了してしまいましたが、
長い間、国民的時代劇だった「水戸黄門」。
天下の副将軍の水戸黄門様は、
「越後のちりめん問屋のご隠居」に扮して
各地を旅指していましたね。
そんなこともあって、ちりめんは、
馴染みの深い言葉ですが、
実際はどんな布地か
ご存知ですか?
ちりめん着物を楽しめる季節とは?
ちりめんの特徴は、生地の表面に凹凸があること。
この凹凸を「しぼ」と呼びます。
しぼがあるので、表面がふんわりとした風合いになり、
温かみが感じられますね。
ちりめんは、秋から冬、春先まで楽しむ
袷の着物に適しています。
絽ちりめんという素材もあり、
こちらは、単衣の時期に楽しみます。
盛夏用の、ちりめんの着物もあるようですが、
おそらく、着ていてもあまり涼しくないのでは?
と思います。
お茶会向き?結婚式でも着れる?ちりめん着物の格とは
ちりめんにも、様々な種類があります。
シボが小さい一越ちりめんなど、
滑らかな表面の生地のものは
格が高いとされています。
例えば、京友禅で絵付けをしたちりめんの訪問着は
結婚式やお茶会に着ていけます。
一方で、シボが大きく
表面がざらついたものは
正装が求められる場には、
避けた方が無難でしょう。
そもそも縮緬(ちりめん)ってなに?
縮緬は、白生地で、あとで染色をする
代表的な絹織物の一つ。
特徴は、表面のシボです。
縦糸に無撚りの生糸を使い、
横糸には強く撚りをかけた糸を打ち込んで、
織り上げた後で精錬して 撚りを戻し、
布面に凹凸のシボを出します。
シボがあることで、
シワがよりにくく、
しなやかな風合いに仕上がります。
また、表面に凸凹があることで
光が乱反射するため、
豊かで深みのある色が出るのです。
もちろん、染の着物に使われますが
風呂敷にもよく使われます。
ちりめん独特の肌ざわりが、好まれているようです。
このほかにも、帯揚げや半襟にも使われます。
浜ちりめんに丹後ちりめん・・・種類も豊富!
ちりめんの産地で有名なのは
滋賀県の長浜と京都の丹後地方。
長浜で生産されるちりめんが
浜ちりめんです。
高級品として知られ、
主に京友禅や加賀友禅の素材として出荷され、
留袖や訪問着などフォーマルな着物に
仕立上ります。
京都の丹後地方で生産されるのが
丹後ちりめん。
丹後ちりめんは、
文様を織り出した綸子などの
紋織物が特徴です。
産地以外にも、シボの大きさや織り方で
種類を分けます。
シボが荒くて大きい 鬼ちりめん
高級素材としてしられる一越ちりめん
などがあります。
着物と揃いの髪飾りにも!ちりめんを使ったつまみ細工がかわいい
つまみ細工とは、江戸時代から伝わる技法。
布を正方形に小さく切り、
つまんで折りたたみ、
それを組み合わせることによって
花などの形をつくるものです。
和服に合う髪飾りが代表的な作品です。
和服にあわせて髪の毛をアップにした時に、
アクセントにするとかわいいですね。
難しそうに見えるつまみ細工ですが、
コツをつかめば、簡単にできるそうです!
(実体験がないので、保証はできませんが・・)
厚紙とボンド、つまむ為のピンセットを用意しましょう。
出来上がりをピンや櫛などに飾りつければ
着物とお揃いの髪飾りがつくれますよ。
必要な道具と布地が入った初心者向けのセットも
販売されています。
まず、セットで練習して、そのあと、
自分の好みの髪飾りを作るのもいいですね。
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