歌舞伎

能と狂言の違いは何?歌舞伎との違いや各々の魅力も紹介!

能と狂言の違いは何?と尋ねられたら、何となくは分かるけどはっきりとはわからない・・という方が多いのではないでしょうか?能も狂言も同じ能舞台で演じられるのですが、出演する役者もそれぞれ専業の方がいますし、話の内容も全く異なります。一方、演じる...

能舞台の構造を知りたい!名前や意味を解説します!

実際に能の公演を見たことがない人でも能舞台がどんなものかイメージが湧くのではないでしょうか。屋根があり、3方向に開かれていて後方には松の絵が描かれている舞台。能の舞台の構造は決められておりどの能舞台も基本は同じ作りになっています。能舞台の構...

能の観世流と梅若流の関係って?演目で違いがあるの?

能のシテ方は、5流派と言われ、観世、宝生、金春、金剛、喜多が有名ですね。ところが、昭和の初期の一時期「梅若流」という流派が存在したのです。今、人間国宝のシテ方に梅若玄祥がいます。梅若という名字ですが、観世流に属しています。梅若流と観世流はど...

能の演目『翁』の面が気になる!あらすじや謡の詞章は?

能『翁』には特にあらすじはなく儀式の演目といえ、その謡の詞章は天下泰平・国家安泰・五穀豊穣を祝う神歌として扱われています。能のどの種類にも分類されず、面もまた他の能面とは違い式三番面と呼ばれ他の演目で使用することはありません。主にお正月や舞...

能の演目『杜若』の見どころはここ!伊勢物語が題材の恋物語

能の演目『杜若』はその季節感を感じるかろやかな舞や『伊勢物語』の珠玉の言葉がちりばめられた詞章の美しさなど、見どころの多い鬘物の名曲です。『伊勢物語』の第九段を題材とした物語で、杜若の精が、業平の恋の一代記を旅の僧に語るという、構成簡潔な演...

能のシテってどの役のこと?相手はワキ?ツレ?用語を解説!

能のパンフレットや広告に載っている、演者の説明に書いてある用語が気になったことがある方は多いのではないでしょうか。能の演者の表現はシテ、ワキ、ツレ、ワキツレ、アイなど、他になく独特です。また、囃子方、狂言方、子方などもあり、能の演者は細かく...

能の主な演目一覧!五番立の特徴と一緒に紹介します!

どんな芸能でも様々な分野に細分化されます。現代の映画や小説ならサスペンス、ファンタジー、アクションなどに分類されます。伝統芸能でも、歌舞伎の場合なら武士が主役の時代物町人が主役でその当時の風俗を描く世話物特にストーリーはない舞踊という形で分...

能の演目『敦盛』のあらすじを紹介!見どころや現代語訳も!

能『敦盛』は修羅物であるにも関わらず、どこか優美で風雅な趣をたたえた演目です。『平家物語』第九段が題材となっており、蓮生法師がかつて敦盛を討った戦地で、敦盛の亡霊と出会うというあらすじですが、旅の僧が武将の亡霊と出会い弔う話は多いものの、討...

能の演目『小鍛冶』を解説!あらすじや見どころも紹介!

昨今の刀剣ブームの火付け役とも言われている国宝・三日月宗近。その三日月宗近の作者がこの『小鍛冶』に登場する三条宗近です。刀匠として今もその名を残す小鍛冶宗近は、帝に刀を作るよう命じられますが、適当な相槌がいないと一度は尻込みするも、遣いの橘...

能の流派の特徴って?いくつの流派が存在するの?

能のプログラムには、演目名と共に必ず流派の名前が記載されていますね。それは、同じ演目でも流派によって演出が異なるからなのです。前と同じ演目を観ても「あれ?前と衣装が違うな?」「ここで手を挙げたっけ?」と違いを感じる場合は演者の流派が違うから...

能の演目『融』の詞章を紹介!見どころの小書って何?

能の演目『融(とおる)』は、今の時期にぴったりな中秋の名月の夜を舞台にした、美しく特徴的な演出の舞が見どころの秋の名曲です。平安時代初期の貴族である源融(みなもとのとおる)が、前シテでは潮汲みの老人、後シテでは亡霊となり、自分にとって良き時...

能の演目『羽衣』の謡の内容は?あらすじや見どころも紹介!

世界各国で親しまれている『羽衣伝説』をモチーフに作られたとされている能『羽衣』は、物語も全体的に明るく清澄でまた内容もわかりやすく、初心者でも楽しめる人気演目です。見どころは一言、「美しさ」に尽きます。それは物語であり、シテである天女の純粋...

能の歴史を年表で見てみよう!能の起源はいつ?

南北朝時代から現代に演じ継がれ、世界で最も長い演劇生命と伝統をもつ能。今から約650年ほど前の室町時代に創始者である観阿弥、大成者である世阿弥が完成させた能は、歌や舞で物語を演じるため、いわば日本版のミュージカルともいえます。今回は、今国際...

能の道成寺の乱拍子が特徴的!あらすじやみどころは?

能『道成寺』は、女から逃げて鐘に隠れた男を、蛇になって焼き殺し、更に後世の鐘供養の時までも祟るという女の情念を描いた大変わかりやすいあらすじの演目です。また観客にとっては特徴的な舞事の「乱拍子」やスリリングな鐘入リ、また蛇に変身をする転換な...

能の演目『高砂』のあらすじを紹介!見どころや謡の解説も!

「高砂や この浦舟に 帆を上げて」能には縁のない方でも、婚礼の席でこの謡を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。遠く離れていても、月年を経ても、変わることのない夫婦の愛の象徴ともいえる相生の松や、後場の神の祝福の舞など、一貫して明る...

能の舞には種類がある?意味や型を紹介します!

初めてみた能を見たとき、何やらあまり動かずにしずしずと舞っているなーという印象だけが残りました。日本舞踊や歌舞伎のように、しゃがんだり 、伸び上がったり、足を大きく開いて 見得を切るといった派手な動きが能の舞にはあまりないからでしょう。でも...

能の演目『隅田川』のあらすじは?見どころも解説!

能の演目『隅田川』は、人買いにさらわれたわが子・梅若丸を探し、都から東の果ての隅田川までたどり着いた狂女の悲劇を描いています。『隅田川』は雑能物というジャンルに分類され、能の演目の中では比較的一般のドラマに近くまた現在進行形でわかりやすい形...

能の演目『松風』のあらすじを紹介!百人一首が題材?

「熊野・松風に米の飯」といわれるほどの、能を代表する名曲です。平安初期の歌人・在原行平と、須磨の海人女・松風と村雨姉妹の、はかなく清らかな恋を描いた能で、美しい幽玄の舞を楽しむ鬘物の人気演目です。やや長めの上演時間ではありますが、あらすじ、...

能の演目『巴』の詞章を知りたい!見どころや特徴も紹介!

能の演目『巴』といえば、現在伝わる修羅物の中で唯一女性を主人公とした能ともいえます。主人公(シテ)は、平安時代末期の武将である木曽義仲(源義仲)の愛妾であった巴御前です。男性さながら鎧に身を包み、長刀を手に果敢に応戦する絶世の美女・巴御前の...

能の鑑賞にはどんな服装が良い?初心者の楽しみ方を紹介!

能は格式が高い芸能だし難しそうだから、なかなか足が向かなくて・・という方は多いと思います。私も、実際にそういった一人で、能には全く興味がありませんでした。たまたま、引っ越した家の近くに能楽堂があったので、気軽な気持ちで一度出かけてみると鼓と...